北朝鮮研究者ジウン・ペク氏は米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」10月30日付への寄稿で、北朝鮮のエリート層に広がる不満が金正恩体制を内側から弱める可能性を論じた。元外交官や党幹部、軍人らへの10年以上の聞き取りを基に、表面上の忠誠と内心の不信が併存すると分析した。
特権的な住居や昇進は服従を促すが、粛清や連座制の下では本人と家族の安全は保証されない。若い世代ほど私有財産や子どもの将来を重視する一方、監視と相互不信が不満の組織化を阻んでいるという。
ペク氏は、脱北増加を差し迫った体制崩壊の兆候とみなすべきではないと強調した。ただ、後継争いや深刻な経済的打撃の際には、幹部が体制より自らの生存を優先し、命令への非協力や集団脱出に動く可能性があると指摘。米国の亡命受け入れの停滞も、脱出をためらわせる要因とした。
出典:Jieun Baek/Foreign Affairs、2026年10月30日
原題:North Korea’s Enemies Within — How Long Will Elites Stay Loyal to Kim Jong Un?
原記事
