陝西省豪雨で約8.8万人避難 漢江増水で高齢者施設浸水、北京なども洪水対策強化

陝西省では豪雨が7月30日から8月3日にかけて続き、漢江や渭河など主要河川が増水した。陝西省応急管理庁によると、期間中に3万6612世帯、8万7987人が危険回避のため避難した。このうち8月2日6時から3日6時までの24時間では、新たに8130世帯、1万8063人が避難した。中国メディアの央広網、三秦都市報などが伝えた。

陝西省豪雨で各地が浸水

陝西省水文水資源勘測センターによると、8月2日8時から3日8時までの24時間、陝北南部、関中地域、陝南地域で中雨から大雨となり、漢中市、安康市、商洛市では局地的に豪雨から大豪雨を観測した。

省内2098カ所の雨量観測所のうち、降水量50ミリ以上は122カ所、100ミリ以上は11カ所で、旬陽市、漢浜区、鎮安県、山陽県、紫陽県、宜川県に集中した。8月2日からの降雨では旬陽市聖駕観測所で145.4ミリを記録し、一連の降雨では同地点で193.2ミリ、漢浜区安康ダム157.6ミリ、鎮安県元坪149.6ミリを観測した。

漢江など27河川が増水

豪雨の影響により、渭河、漢江とその支流、丹江、北洛河支流など26~27河川の37~38水文観測所で増水が確認された。

主な最大流量は、漢江支流・月河長槍鋪観測所が毎秒314立方メートル、旬河向家坪観測所が969立方メートル、蜀河双河観測所が384立方メートル、金銭河南寛坪観測所が415立方メートル、丹江支流・銀花河高壩店観測所が134立方メートルだった。いずれも警戒流量を下回っており、大型ダムや主要中型ダムも洪水期の制限水位以下で運用されている。

一方、漢江の増水を受け、安康市の石泉水力発電所では8月2日から複数の放流ゲートを開放し、最大毎秒4300立方メートルを放流した。安康市は市レベルの洪水対策緊急対応を開始した。

高齢者施設や農地で浸水被害

漢中市では低地の道路や農地が広範囲で冠水し、広平鎮では農作物の倒伏が確認された。

南鄭区中心敬老院では、近くの池からあふれた水が施設内へ流入したため、職員が消防ポンプで排水を実施し、入所者を施設内の高い場所へ避難させた。同施設では飲料水や即席麺、パンなどの食料のほか、排水ポンプ、土のう、雨具、スコップなどの防災資材を備蓄しており、消防隊の排水作業後、水位は徐々に低下した。

また、寧強県では河川の水位上昇を受け、低地に住む18世帯32人を小学校へ避難させ、地域職員が24時間体制で生活支援を行っている。

陝西省で大雨警報、北京なども4級緊急対応

陝西省気象台は、偏西風の気圧の谷と太平洋高気圧の影響で、今後も省内各地でにわか雨や中雨、一部で大雨や豪雨が続く見込みだと発表した。短時間の激しい雨や雷雨、突風、ひょうを伴う可能性があり、西安市、安康市、商洛市などでは大雨青色・黄色・赤色警報が相次いで発令された。都市部の冠水や鉄砲水、中小河川の氾濫、地滑り、土石流への警戒を呼びかけている。

また、中国国家防汛抗旱総指揮部と応急管理部は、8月2日から4日にかけて北京市西部・北部や河北省北部で大雨から豪雨が予想されることから、北京市と河北省に洪水対策4級緊急対応を発動した。さらに、8月4日から6日にかけて降雨が続く見込みの雲南省についても、8月3日に4級緊急対応を開始した。


出典

関連記事

#中国 #陝西省 #豪雨 #洪水 #漢江 #鉄砲水 #土砂災害 #防災 #避難 #水害

2026年8月3日

タイトルとURLをコピーしました