湖北省で豪雨被害拡大 宣恩で3人死亡・4人不明 各地で観測史上最大雨量を記録

湖北省で豪雨被害拡大 宣恩で3人死亡・4人不明

 湖北省では17日から18日にかけて各地で激しい雨が続き、恩施トゥチャ族ミャオ族自治州宣恩県や荊州市などで深刻な洪水・浸水被害が発生した。住宅の浸水や倒壊、道路寸断、通信障害が相次ぎ、湖北省宣恩県防汛抗旱指揮部弁公室によると、18日20時時点で3人が死亡、4人が行方不明となっている。

 17日から18日にかけて、宣恩県沙道溝鎮白水河村上流域では広範囲で大雨から豪雨となり、最大降水量は292.6ミリに達した。河川が急激に増水し、白水河村では川沿いの複数の住宅が浸水したほか、一部住宅が倒壊した。道路や通信も寸断され、低地では濁流が集落を襲った。

 災害発生後、恩施州と宣恩県の両防汛抗旱指揮部は緊急対応を発動した。武装警察、公安、応急管理、消防、交通、電力、通信などの部門が現場へ急行し、住民287人を緊急避難させた。現在も行方不明者の捜索、医療救護、道路復旧、通信設備の修復などの救援活動が続いている。

荊州市では観測史上最大雨量 中国当局が緊急対応強化

 湖北省全体でも豪雨被害が広がった。18日14時時点で、荊州市の複数の県・市・区では大豪雨となり、一部地域では特大豪雨を観測した。30の郷鎮にある52観測地点で降水量が250ミリを超えた。荊州国家気象観測所や公安区域観測所では、1時間、3時間、6時間、12時間、24時間の降水量がいずれも観測史上最大を更新した。

 長湖の水位は警戒水位を0.45メートル上回り、太湖港ダムの水位も設計洪水位を0.18メートル超えた。中心市街地の主要道路では広範囲で冠水が発生し、荊州市は都市冠水への緊急対応と洪水対策の3級緊急対応を発動した。中心市街地では操業停止、運行停止、休校などの措置も取られた。

 湖北省消防部門は18日午前6時から大規模救援を開始し、消防隊員1410人、車両90台、装備1500点超、ボート100隻を荊州市へ投入した。18日20時20分時点で2200人超を避難させ、重症患者12人を緊急搬送した。さらに病院変電所の危険対応1件、3000メートルに及ぶ堤防補強、高リスク堤防1カ所の補強、パイピング現象16件への対応、放水路崩落1件の処置を実施した。

 中国中央気象台は18日18時、暴雨オレンジ警報を継続して発令した。中国国家防総弁公室と国家防災減災救災委員会弁公室は湖北省と湖南省へ作業チームを追加派遣し、洪水対策や救援活動を支援している。

中国南部で豪雨災害頻発 極端気象の常態化に警戒

 湖北省は18日午後、防汛・救災に関する緊急会議を開催し、実戦態勢で洪水対策と救援措置を徹底するよう指示した。省党委員会と省政府の主要幹部が救援活動を直接指揮し、荊州や恩施などへ作業チームを派遣して被害調査や豪雨対策を進めている。

 中国気象服務協会の許小峰会長(中国気象局元副局長)は18日の取材で、近年は極端高温や豪雨などの異常気象が頻発しており、「極端気象が常態化しつつある」との見方を示した。

 中国南部では2025年以降、広東省や広西チワン族自治区、湖南省、江西省などでも集中豪雨や河川氾濫が相次いでいる。都市化の進展によって排水能力を超える短時間豪雨が増えたことに加え、山間部では地盤の緩みや土砂災害リスクも高まっている。

 特に湖北省は長江流域に位置し、多数の河川や湖沼を抱えるため、毎年の梅雨期には洪水リスクが高まりやすい地域として知られる。中国当局は近年、防災インフラ整備やダム管理強化を進めているが、今回のような極端降雨では既存の治水能力を超えるケースも増えている。

 現時点で湖北省全体の洪水状況はおおむね安定しているが、警戒水位を超えた660カ所のダムでは放流が続いており、各地で救援・復旧作業が続いている。

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