黄岩島周辺で中国軍が海空軍の戦備警巡、フィリピン機に退避要求

中国人民解放軍南部戦区は9月2日、フィリピンとの係争地である黄岩島(スカボロー礁)の領海、領空および周辺海空域で、海空兵力による戦備警巡を実施したと発表した。中国軍は黄岩島周辺に接近したフィリピン軍機に対し退避を求め、同島周辺を飛行する中国軍機の映像も公開した。

南部戦区は、8月以降、黄岩島周辺で巡邏と警戒を継続的に強化していると説明した。公開映像には、教練10型高等練習機が霹靂5型近距離空対空ミサイルの実弾を搭載し、フィリピン軍機を退避させる様子が示された。殲16戦闘機も全行程で随伴したとされる。

海上部隊には、052C型ミサイル駆逐艦、054A型護衛艦、071型両用輸送艦が含まれていた。資料によっては、教練10型機が搭載したミサイルを霹靂5EII型と記載している。今回の活動は、黄岩島をめぐる中国とフィリピンの対立が続くなかで実施された。

黄岩島周辺で中国軍が海空軍の警戒活動を強化し、フィリピン軍機への対応を公表したことは、南シナ海の安全保障環境に関わる動きである。在中邦人や日系企業にとっても、周辺海域・空域の緊張が高まるなかで、関係地域での移動や事業活動に注意を要する状況となっている。

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