プーチン氏、米中ロ首脳会談に意欲 深圳APECでの開催へ議題調整求める

ロシアのプーチン大統領は10月1日、モスクワで開かれたワルダイ討論クラブの会合で、中国の習近平国家主席、米国のトランプ大統領との三者会談に前向きな姿勢を示した。11月に中国・深圳で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた開催の可能性に言及する一方、事前に協議する議題を明確にする必要があると述べた。三者会談の開催日時や議題について、合意が成立したとの発表はない。

プーチン氏は、三者会談の構想が報道で取り上げられていることに触れ、ロシアとして支持する考えを表明した。会談は意見を交換し、互いの立場を明確にする機会になると説明。ただ、首脳が集まるだけでなく、何を話し合うかを定めることが必要だと強調した。

開催は中国側の調整にも左右

インタファクス通信によると、プーチン氏はAPEC期間中の三者会談について、開催国である中国の対応に大きく左右されると述べた。その上で、会談の基礎となる問題を特定することが最も重要だと指摘した。開催への賛意と、実現に向けた外交調整の必要性を併せて示した形だ。

中国が和平促進に役割を果たせるかとの質問には、経済力や軍事力の拡大などを踏まえ、可能だとの認識を示した。また、中国は問題の平和的な解決を目指していると評価した。これはプーチン氏による中国外交への評価であり、三者会談で中国が担う具体的な役割や、協議事項が決まったことを意味するものではない。

9月から浮上していた三者会談構想

三者会談の可能性は、ロシア側が9月初めから公に言及していた。ロシア大統領補佐官のウシャコフ氏は9月1日、プーチン氏と習氏が上海協力機構(SCO)の会合に出席していたキルギスの首都ビシケクで、APECに合わせた三者会談の可能性について協議したと説明した。

さらにロシア大統領府は9月9日、プーチン氏とトランプ氏が前日の電話会談で、習氏を交えた会談構想を話し合ったと明らかにした。ペスコフ大統領報道官は、11月18~19日に深圳で開かれるAPEC首脳会議が接触の機会になると説明したが、開催は可能性の段階としていた。

中国外務省の郭嘉昆報道官は9月2日、三者会談について問われ、「現在提供できる情報はない」と回答した。香港の経済通も9月29日、中国側が同様の回答をしたと伝えた。ロシア側が構想を説明している一方、中国側は開催を確認していない。

中ロ会談と三者会談は別に準備

ロイター通信によると、プーチン氏は10月1日、習氏に送った書簡でも、翌月のAPECでの会談が中ロ関係の発展につながるとの期待を示した。中国外務省は首脳外交による戦略的な指導の重要性を強調したが、会談の実施自体は確認しなかった。

両首脳は8月31日にもビシケクで会談している。新華社によると、プーチン氏は貿易、エネルギー、工業、交通、科学技術などで協力を強化する意向を示し、中国のAPEC開催を支持すると表明した。今回の三者会談構想は、こうした中ロ間の首脳交流に、米国との対話を組み合わせるものだが、二国間会談と三者会談の開催調整は区別する必要がある。

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(2026年10月2日)

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