習近平・トランプ会談、米中の構造的対立は未解決 専門家

中国商務省国際貿易経済協力研究院学術委員会の張建平副主任は、首脳外交の戦略的な主導の下で米中経済・貿易協議が積極的な成果を上げ、米国の対中経済・貿易政策は現実的な方向に向かい、両国の経済・貿易関係は比較的安定した状態にあると分析した。

清華大学戦略・安全研究センターの孫成昊副研究員は、今回の首脳会談について、積極的な成果を上げ、建設的な戦略的安定を固める会談だったと指摘した。一方、構造的な対立は根本的に解決されておらず、経済・貿易の休戦も2カ月延長されただけだと述べた。

張氏は、8年にわたる貿易戦争を経て、米国は関税戦によって中国を抑え込むことはできないと認識し、中国を互角の相手とみなすようになったと説明した。その上で、対立を続けながら協力の道も模索することを選んだとの見方を示した。

張氏によると、米中の経済・貿易関係は相互補完性が強い。米国はエネルギーや農産物を輸出する一方、黒鉛、永久磁石、抗生物質、機械・電気製品などの輸入では中国への依存度が高い。中国との競争を制限なく進めれば米国自身のコストが上昇し、高関税も現在の米国の高インフレを招く重要な要因となっているため、米国は対中経済・貿易関係を現実的な方向で発展させようとしているとした。

孫氏は、今回の会談の積極的な成果として、双方が経済・貿易の休戦措置を延長し、経済・貿易協議を進めることで合意したことを挙げた。人工知能(AI)については、両首脳が対話の継続と悪用リスクの共同防止を明確に支持し、AIは人間の管理下に置くべきだと強調した。また、双方は今年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)と20カ国・地域(G20)を相互に支持することも確認した。

一方で孫氏は、台湾、先端技術の規制、関税、サプライチェーンをめぐる構造的な対立は根本的に解決されておらず、経済・貿易の休戦も2カ月延長されただけだと指摘した。今回の会談で最も重要なのは、どれだけ「大きな取引」を成立させたかではなく、5月の北京首脳会談以降の安定化の方向性をさらに確認し、米中が競争の中でも首脳外交と具体的な仕組みを通じて対立を管理できるようにしたことだと述べた。

台湾の中央通信社は、台湾・政治大学東アジア研究所の王信賢特聘教授の分析として、今回の会談は内政に動機づけられたもので、象徴的な要素が多いと伝えた。トランプ氏は習近平氏を高い格式で歓待し、演説で両者の友好関係を強調した。習氏も双方の友好的な交流に言及し、互いに面子を立てた。双方がそれぞれの内政上の必要を満たし、トランプ氏は米中関係を管理できることを示そうとし、習氏も米中関係を安定させられるのは自分だけだと示そうとしたが、両国の戦略の核心にある実質的な問題を解決するのは難しいとした。

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