習近平氏、経済の年間目標達成を要求 建国77周年演説で台湾独立勢力への「打撃」強調

中国の習近平国家主席は9月30日夜、北京の人民大会堂で開かれた中華人民共和国成立77周年の記念レセプションで演説し、中国経済は圧力に耐えながら前進し、強い底力と活力を示していると述べた。複雑な国内外の情勢に対応し、年間の目標と課題を達成するよう求めた。台湾については交流・協力の深化を掲げる一方、「台湾独立」の分裂勢力に断固として打撃を加え、外部勢力の干渉に反対すると強調した。

レセプションは10月1日の国慶節を前に開催され、李強首相が主宰した。趙楽際、王滬寧、蔡奇、丁薛祥、李希の各共産党政治局常務委員と韓正国家副主席らが出席し、中国内外の関係者約800人が集まった。

経済の底力を強調、年間目標の達成求める

習氏は今年の取り組みとして、第15次5カ年計画「十五五」の策定・実施と各分野の政策推進を挙げた。さまざまなリスクや課題に対応し、経済は圧力を受けながらも、新たな発展と質の向上に向けて進んでいると説明した。

今後の経済運営では、安定を維持しながら発展を進める基本方針を堅持し、改革開放をさらに深めると表明。経済・社会の発展と安全保障を両立させ、国民生活の保障と改善に取り組むよう求めた。年間目標の達成を通じ、「十五五」を良好な形でスタートさせるとした。

ただ、演説では経済への圧力を生む要因を個別に説明せず、新たな景気刺激策や財政支出の規模も示さなかった。経済の現状に対する評価と、既存の政策方針を着実に実行するよう求める内容だった。

台湾への表現、昨年の「反対」から「打撃」に

台湾政策では、台湾海峡両岸の交流と協力を深め、両岸関係の平和的な発展と国家統一を進めると述べた。その一方で、「台湾独立」の分裂勢力に断固として打撃を加え、外部勢力による干渉に反対する方針を示した。

昨年9月30日の建国76周年演説では、「台湾独立」の分裂行為と外部勢力の干渉に「断固反対する」と述べていた。今年は台湾独立勢力への表現を「断固として打撃を加える」に変更し、統一を進める方針にも明確に言及した。ただし、具体的な措置や統一の時期は示していない。

今回の演説は、習氏の9月23~25日の訪米後に行われた。ロイターによると、訪米を受けて米中両国は、それぞれ300億ドル相当の非敏感品に対する関税引き下げや、人工知能(AI)に関する対話で合意した。経済面の協議が進む中でも、習氏は国慶節前夜の演説で台湾独立と外部干渉への反対を改めて表明した。

香港・マカオの国家発展への参画を支持

香港とマカオについては、「一国二制度」、香港人による香港の統治、マカオ人によるマカオの統治、高度な自治という方針を堅持すると述べた。両地域が中国全体の発展に一層参画し、貢献することを支持し、長期的な繁栄と安定を維持するとした。

外交面では、独立自主の平和外交政策を堅持し、中国が掲げる4つの世界的な構想の実行を進めると表明。変動と混乱が重なる世界に、より多くの確実性をもたらすと述べた。

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(2026年10月1日)

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