スイス政府は10月31日、イグナツィオ・カシス外相が北朝鮮と韓国への訪問を終えたと発表した。29、30日に平壌を訪れ、外交事務所の再開に立ち会い、崔善姫外相や朝鮮労働党の趙甬元書記と会談した。訪問予定を伝えた韓国紙ハンギョレの27日付報道に対し、政府発表で訪問と会談の実施が確認された。
スイス側は、新たな形で外交的な駐在を回復し、両国の政治関係を正常化するとともに、北朝鮮当局との直接対話を再開することを訪問の目的に挙げた。会談では朝鮮半島の安全保障情勢や、ユーラシア地域の安全保障上の課題も議題となった。
事務所は10月19日から業務を始め、在北京スイス大使館の管轄下に置かれている。北朝鮮当局との直接接触を容易にし、地域情勢を継続的に把握する役割を担う。スイス政府は「再開」と説明しており、国交樹立以来初めての外交拠点とした従来の記述は改めた。
スイスと北朝鮮は1974年に外交関係を樹立し、2019年まで定期的な政治協議を行っていた。スイス側は、北朝鮮による国際交流の段階的な再開を、対話を回復する機会と捉えている。
カシス氏は30、31日にはソウルを訪れ、魏聖洛国家安保室長や鄭然斗外務次官と会談した。朝鮮半島の安全保障や緊張緩和の見通し、二国間関係について協議した。スイス政府は、意見が対立する事項も含めて各国と対話を続ける外交方針の一環だと説明した。
出典:スイス政府、2026年10月31日、Ignazio Cassis in the Democratic People’s Republic of Korea and the Republic of Korea: Switzerland strengthens its diplomatic presence。当初報道:Jang Na-rye/The Hankyoreh、2026年10月27日、Top Swiss diplomat to visit Pyongyang for opening of new diplomatic office。
