台湾の中央通信社によると、中国の江西、四川、雲南など5省の6大学で12日夜、いっせいに大学当局に対する抗議デモが起きた。学生の多くは、大学付属病院で実習する医学部学生への報酬引き上げを求めた。一部は、新型コロナウイルス対策を理由とする封鎖などに抗議した。（写真はツイッターの「李先生はあなたの先生ではない」より）
アカウント名「李先生はあなたの先生ではない」のツイッターへの投稿などによると、江西の南昌大学江西医学院では、大学付属病院で実習として働く修士課程の学生が「同一労働、同一賃金」を求めた。学生はわずか毎月1000元（約2万円）の賃金で、頻繁に臨床の雑用をさせられているという。
規則によると学生は医学部卒業後、3年間病院での実習が義務付けられている。大学構内が閉鎖され警官隊が出動した後も抗議活動は続いた。
福建省福州市の福州大学では、12日夜、学生が運動場に集結。大学当局による、コロナ対策を理由とする学生の早期帰省促進策が二転三転していることに抗議した。学生によれば当局は12日夜、対面授業の中止しオンラインに切り替えると発表したが、わずか7分後に引き続き対面授業を行うと通知した。
江蘇省徐州市の徐州医科大学では大学院生が、付属病院でコロナ患者の治療に当っているが、医療従事者用のＮ９５マスクを支給されないことに抗議した。一部の学生はコロナに感染し隔離されたが、出勤できないことを理由に報酬を減らされたという。
このほか雲南省昆明市の昆明医科大学付属第一病院で働く大学院生、四川省南充市の川北医学院と江蘇省南京市の南京医科大学第一付属病院に務める大学院生が、Ｎ９５マスクの支給や報酬引き上げを求めたほか、早期帰省促進策について抗議して集会を開いた。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、四川省成都市の四川大学華西臨床医学院では、学生約300人が11日夜、病院での重労働や休暇が取れないことに抗議し、構内でデモ行進を行った。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202212130099.aspx
https://twitter.com/whyyoutouzhele/status/1602311463644938241?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1602311463644938241%7Ctwgr%5E74b4ae967dfea494ff9e3828aea41d6586f6da56%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.cna.com.tw%2Fnews%2Facn%2F202212130099.aspx
https://www.hk01.com/%E5%8D%B3%E6%99%82%E4%B8%AD%E5%9C%8B/846536/%E5%82%B35%E7%9C%816%E5%A4%A7%E5%AD%B8%E7%88%86%E7%99%BC%E7%A4%BA%E5%A8%81-%E9%86%AB%E7%A7%91%E7%94%9F%E8%A6%81%E6%B1%82%E5%90%8C%E5%B7%A5%E5%90%8C%E9%85%AC-%E4%B8%8D%E6%BB%BF%E6%9F%93%E7%96%AB%E8%A2%AB%E6%89%A3%E8%96%AA%E9%87%91
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/1-12132022103359.html
◇参考情報