中国共産党の中央規律検査委員会と政府機関の国家監察委員会の公式ウェブサイトは28日、両委員会が、規律違反と違法行為の疑いで、肖亜慶・工業情報化相の取り調べを始めたと発表した。重要機関の現職閣僚に対する取り調べは異例で、内外に波紋が広がっている。（写真は星島日報のサイト画面）
香港メディアの星島日報によると、党の幹部人事を決める今年秋の第20回党大会に出席する代表293人の名簿に、肖氏の名前がなかった。また、中国国営中央テレビ（ＣＣＴＶ）局が27日、習近平国家主席が閣僚クラス幹部を集めたミナーで講話を行ったと報じた際、画面には肖氏の姿がなかった。肖氏は20日間、公の場に姿を現しておらず、様々な憶測を呼んでいた。
中国メディアの中国新聞網によると、肖部長は河北省新楽市出身の62歳。合金大手の東北軽合金（黒竜江ハルビン市）とアルミ最大手、中国アルミ（北京市）の総経理などを経て官界に転出。国務院副秘書長、国務院国有資産監督管理委員会主任、国家市場監督管理総局長なの要職を経て、20年8月に現職に就いた。
ネット上などでは、肖氏が、有名な玉石商の弟のビジネスに絡む事件に巻き込まれたか、中国アルミ時代の経済事件が露見したなどの情報が流れた。肖氏が、手首を切って自殺を図ったなどのうわさもある。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、最近、中国高官の急死が相次いでいる。3月には河北省公安庁長の劉文璽氏、4月には天津市の廖国勛市長、今月21日には甘粛省党委員会の周偉秘書長がそれぞれ死去。いずれも急病のためとされているが、幹部は万全な健康管理が行われているため不自然で、住民の間では、職務上の悩みで自殺したなどの見方が広がっている。
https://www.chinanews.com.cn/gn/2022/07-28/9814368.shtml
https://www.cna.com.tw/news/acn/202207280250.aspx
https://std.stheadline.com/realtime/article/1859326/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E7%96%91%E6%B6%89%E7%8E%89%E7%9F%B3%E5%95%86%E8%83%9E%E5%BC%9F%E6%A1%88%E8%90%BD%E9%A6%AC-%E5%82%B3%E5%B7%A5%E4%BF%A1%E9%83%A8%E9%95%B7%E8%82%96%E4%BA%9E%E6%85%B6%E5%89%B2%E8%85%95%E7%8D%B2%E6%95%91
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/zhengzhi/hc-07282022141346.html
◇参考情報