炭鉱でガス突出事故＝作業員13人死亡、3人不明―河南

　中国メディアの央視網などによると、河南省平頂山市にある上海証券取引所上場の石炭会社、天安煤業の炭鉱で12日午後2時51分ごろ、ガス突出事故があった。同社によれば14日現在、作業員13人が死亡、3人が行方不明となっている。（写真は新華網のサイト）

　新華網によると、事故当時425人が作業中だった。平頂山市応急管理局によると、事故発生後、死亡と行方不明の16人を除く全員が避難し無事だった。

　同社によると、坑道内には避難用の洞くつが作られており、作業員一部はここに逃げ込んだ。酸素や水、食料、薬品などが用意されている。事故現場がある炭鉱では、坑道に300～500メートルに1カ所の割合で設置されている。

　中国では多数が死傷する炭鉱事故がしばしば発生。23年12月にも、黒竜江省鶏西市の炭鉱の斜坑でトロッコが暴走し、作業員12人が死亡、13人が負傷した。11月16日には、山西省呂梁市の炭鉱会社の事務棟で火災があり、26人が死亡、38人が重軽傷を負った。

　ガス突出事故も頻発しており、23年3月には貴州省畢節市の炭鉱でガス突出事故があり作業員6人が死亡した。

◇出典

○黒竜江で炭鉱事故、11人死亡＝前日に当局が安全検査

○炭鉱会社事務棟で火災＝26人死亡、38人重軽傷―山西