中国の汕頭海事局は、10月30日と11月3日の両日、南シナ海の一部海域で実弾射撃を実施するとして航行警告を発した。射撃時間は両日とも中国時間の午前6時から午後2時までの8時間で、指定海域への船舶の進入を禁止する。中国中央テレビの軍事部門が29日に伝え、澎湃新聞も同日掲載した。
航行警告は「粤航警787/26」で、広東省東部の沖合に設定された4地点を結ぶ海域を対象としている。
4地点で囲まれた海域を指定
航行警告で示された射撃海域は、北緯23度05分57秒・東経116度32分49秒、北緯23度08分59秒・東経116度39分34秒、北緯23度04分00秒・東経116度42分19秒、北緯23度00分32秒・東経116度34分17秒の4地点を結ぶ区域。
指定された時間帯は、船舶の進入が禁止される。周辺を航行する商船や漁船などは、対象海域を避ける必要がある。
航行警告では、実弾射撃を実施する軍の部隊名や使用する兵器、訓練目的などは明らかにされていない。
南シナ海では周辺国との対立続く
中国は南シナ海の広い範囲で領有権を主張しており、フィリピンやベトナムなど周辺国との間で海洋権益を巡る対立が続いている。
10月29日にはフィリピンでASEAN拡大国防相会議が開催され、中国が国防相を派遣せず、駐在武官を代表として出席させたことを巡って外交摩擦が表面化した。
ただし、今回の実弾射撃とASEAN拡大国防相会議、南シナ海の領有権問題との直接的な関係は確認されていない。
中国の海事当局は軍事訓練などに際して、船舶の安全確保を目的に航行警告を発表している。今回も指定海域と時間帯を公示し、船舶の進入を禁止した。
出典
(2026年10月30日)
