中国河南省の複数の食品加工業者が、鶏の首肉や骨に残った肉を機械処理してペースト状にし、ソーセージや肉団子、冷凍ギョーザなどの原料として供給していることが、中国本土メディアの調査で明らかになった。牛肉風味の肉団子に鶏肉由来の原料と牛肉風味の調味料を使用している事例も確認された。香港の星島頭條が10月28日報じた。
中国本土の閃電新聞が河南省の漯河市、安陽市、鶴壁市などで食品加工業者を調査した。
漯河市召陵区の辰露食品有限公司では、皮付きの鶏の首や骨に残った肉を機械で分離し、ペースト状に加工していた。同社の責任者によると、1日当たりの生産能力は少なくとも30トンで、販売価格は1トン3800元という。
こうした原料は下流の食品メーカーに供給され、ソーセージや肉団子、冷凍ギョーザなどに使用される。
牛肉風味の調味料で味付け
河南恒雲食品有限公司の従業員は、牛肉風味の肉団子に鶏の首肉由来のペーストを使用し、牛肉風味の調味料で味付けしていると説明した。
取材では、少量の牛脂を加えることで原材料表示に牛肉と記載するという趣旨の説明もあった。
ただし、製品の実際の配合割合や表示内容について、行政当局が違法性を認定したとの情報は確認されていない。
食品製造許可や衛生管理にも疑問
閃電新聞の調査では、辰露食品や内黄県興源食品などについて、食品製造許可の情報が確認できなかったという。
また、鶴壁市淇県の欣瑞食品有限公司では、工場内に汚水が流れ、鶏の首や骨などの原料が床に置かれている状況が撮影された。
食品製造許可を巡っては、市場監督管理部門と農業農村部門の間で、どちらが監督責任を負うかについて見解の違いがあることも報じられた。
機械で骨から肉を分離する加工方法自体は、適切な衛生管理や品質基準を満たせば一律に禁止されるものではない。
問題となるのは、製造許可の要否、原料の衛生状態、食品表示の正確性などである。今回の調査報道について、関係企業への行政処分や製品回収が決定したとの情報は確認されていない。
