台風13号(ドルフィン)の周辺から流れ込む湿った空気と冷気の影響で、北京市と河南省が記録的な豪雨に見舞われた。北京では道路冠水や鉄道の運休が発生し、河南省では6万5000人以上が避難した。
台風13号で北京に豪雨、道路が腰の高さまで冠水
中国新聞網などは12日、台風13号(ドルフィン)の影響で北京市や河南省などに豪雨が降ったと報じた。北京では11日夕方から雨が強まり、11日正午から12日午前9時までの市内平均雨量は26.2ミリに達した。
最大雨量は密雲区穆家峪の201.1ミリで、大豪雨に相当する雨量を観測した。雨量は地域によって大きく異なり、全体として東部で多く、西部で少なかった。
順義区後沙峪では11日午後、1時間に88.5ミリを観測した。これは北京の年間平均雨量約528ミリの6分の1を、わずか1時間で記録したことになる。市内各地で道路が冠水し、一部では水位が歩行者の腰の高さに達した。
北京で洪水防止の緊急対応を2級に引き上げ
北京市は11日、市全域で洪水防止の緊急対応を上から2番目に高い「2級」に引き上げた。房山区、大興区、通州区、門頭溝区など7区では、暴雨警報が最高レベルの赤色となった。北京市規画・自然資源委員会も、地滑りや土石流などの地質災害についてオレンジ色警報を出した。
北京市当局は11日午後6時までに、山間部の危険集落や低地の住宅など、洪水や地質災害の恐れがある地域から住民を移動させた。市内の住宅・公共工事現場3357カ所では、すべての工事を中止した。
高齢者施設249カ所の入居者4758人、児童福祉施設4カ所の80人、障害者施設5カ所の285人も安全な場所へ移した。避難者はこれらの施設だけで計5123人に上った。
交通機関にも影響が広がり、複数の路線バスが運行を変更した。地下鉄は雨量に応じて運転速度を落とし、郊外鉄道のS2線、懐柔―密雲線、通密線は全列車を運休した。
市政府は12、13両日、一般車両にもバス専用レーンの通行を認めた。比較的標高の高い道路77路線を緊急避難用の駐車場所として開放し、避難目的の駐車は違反として扱わない措置を取った。
河南省の豪雨で6万5593人避難、各地で操業停止
河南省では11日からの24時間に、黄河と淮河の間に位置する広い地域で大雨となった。洛陽、鄭州、平頂山、許昌、漯河、周口、南陽各市の一部では特大豪雨を記録し、平頂山市葉県常村の雨量は356.9ミリに達した。
河南省気象台は12日午前7時30分、暴雨警報を最高レベルの赤色に引き上げた。河南省防汛抗旱指揮部も洪水防止の緊急対応を2級とした。
同日までに2万7191世帯、計6万5593人が避難し、332カ所の避難所が開設された。省内181県・区に浸水の恐れがあり、冠水しやすい地点は374カ所に上った。
平頂山市は市全域で休校、休業、操業停止などの措置を実施した。鄭州市新密市も12日未明から、学校や企業、工場、商店、交通機関の活動を全域で停止した。滎陽市、鶴壁市、洛陽市の一部でも休校などの措置が取られた。
鄭州市中心部では12日朝から雨脚が強まり、一部の企業や公的機関が職員に在宅勤務を呼びかけた。鄭州地下鉄6号線と10号線では一部駅の営業を停止し、省内の高速道路数十路線でも一部区間が交通規制の対象となった。
中央気象台は12日午前6時、暴雨オレンジ色警報を継続した。河南省中部と西部の山沿いでは250~280ミリの雨を予測し、局地的な短時間豪雨や雷を伴う突風、ひょうへの警戒を呼びかけた。当局は都市部の冠水、河川の増水、鉄砲水、地滑り、土石流への警戒を続けている。
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(2026年8月13日)