
台風「白海豚」の豪雨により、中国の華東、華中、華北各地で8月9~12日、道路や住宅の冠水、河川増水、土砂崩れ、交通障害が相次いだ。上海市では空港の欠航や水上交通の運休が発生し、江蘇省では太湖が今年初の洪水となった。
台風「白海豚」で上海冠水、943便欠航
台風13号「白海豚(ドルフィン)」は9日午後5時30分ごろ、浙江省台州市玉環市坎門に上陸し、同日午後6時40分ごろに温州市楽清市翁垟へ再上陸した。上海市では9日夜から10日午前に暴雨から大暴雨となり、市全域の累積降雨量は約5億立方メートルに達した。
嘉定、青浦、松江、閔行、金山の各区などで道路や住宅地が冠水し、一部道路を規制した。閔行区莘荘の立体交差では10日夜も深い冠水が残り、1時間当たり約1000立方メートルを排水できる設備を投入した。高速道路では最高速度を時速40~60キロに制限した。
上海浦東、上海虹橋の両国際空港では10日、発着便の約4割に当たる計943便が欠航した。三島旅客船、市内フェリー、黄浦江と蘇州河の遊覧船も全線運休した。市は9日午後5時までに危険地域の21万5600人を避難させた。
中国豪雨で昆山冠水、太湖で今年初の洪水
浙江省温州市永嘉県では10日、市街地の道路が冠水し、大型設備による排水作業を実施した。瑞安市湖嶺鎮では電柱が倒れ、電力会社が緊急修理を行った。
江蘇省昆山市では10日午後8時までの平均累積雨量が361.3ミリに達した。市内96カ所の排水施設を全面稼働させたが、柏廬新村では水深が最深部で1メートルを超えた。電力部門は感電事故を防ぐため10日午後2時から予防停電を実施し、11日午前7時に送電を再開した。
蘇州市では10日午後6時、太湖の平均水位が3.72メートルとなった。京杭大運河楓橋観測所では警戒水位を0.9メートル上回る5メートルを記録した。市内270カ所で交通規制や排水を実施し、老朽住宅や工事現場などから3733人が避難した。水利省は11日、「太湖2026年第1号洪水」の発生を発表した。
台風「白海豚」の残存雲、河南・湖北・北京にも影響
河南省では11日、黄河以南で大雨から大暴雨となり、確山県老楽山の降水量は24時間で286.6ミリに達した。鄭州、開封、漯河などの高速道路を規制し、隴海線、京広線などで一部列車を運休した。
湖北省では危険地域の住民4万6300人が避難した。漢口―北京西間、武昌―ハイラル間、武昌―西安間などの列車も運休した。宜昌市長陽トゥチャ族自治県では11日朝、国道318号で山崩れが発生したが、路線バスが崩落直前に停車し、乗客5人にけがはなかった。
北京市順義区後沙峪では11日午後、1時間雨量88.5ミリを観測し、道路が冠水した。12日は市郊鉄道のS2線、懐柔―密雲線、通密線が始発から全列車を運休した。
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(2026年8月12日)