甘粛省双石門景勝地の鉄砲水、死者25人 3度の警報も被害防げず国家が調査へ

甘粛省双石門景勝地の鉄砲水、死者25人に

中国国営新華社通信によると、甘粛省定西市渭源県会川鎮羅家磨村の景勝地「双石門」で2026年7月26日午後、短時間の集中豪雨による鉄砲水が発生し、2026年8月2日時点で25人が死亡、23人が負傷した。国家防災減災救災委員会は同日、「自然災害調査評価暫定弁法」に基づき、この災害の調査・評価を重点監督(挂牌督办)の対象に指定し、甘粛省政府に対し速やかな調査と再発防止策の実施を求めた。

人気キャンプ地を鉄砲水が襲う

双石門景勝地は甘粛省南部の山間部に位置し、北京の南西約1200キロにある有料観光地で、夏季にはハイキングやキャンプ客が多く訪れる。当日は峡谷内でキャンプをしていた観光客らが突然の鉄砲水に巻き込まれた。洪水は木の枝や岩石を巻き込みながら河道の両岸まで広がり、テントやキャンプ用品を流失させたほか、複数の乗用車も川へ流された。

新華社は当初、死者10人、負傷者23人と発表していたが、その後の捜索で死者は25人へ増加した。中国中央テレビ(CCTV)によると、247人が現場から救助・避難した。

重機やドローン投入、調査チームも派遣

災害発生後、国家防汛抗旱総指揮部弁公室(国家防弁)と応急管理部は現地へ調査チームを派遣した。甘粛省水利庁は定西市の洪水防御緊急対応をⅣ級からⅡ級へ引き上げ、7月27日未明までに4回にわたる捜索・救助活動を実施した。

また、甘粛省政府は応急救援と災害復旧のため2000万元を緊急配分し、現場では大型重機、人力、ドローンを組み合わせた捜索活動が続けられた。

3度の警報も事故防止につながらず

中国メディアによると、災害発生前には地元気象台や応急管理部門が3回にわたり大雨と鉄砲水の警報を発表し、景勝地管理委員会にも通知していた。

一方、現場から避難した観光客は、景勝地内に警備員の巡回や事前の避難誘導はなかったと証言している。中国誌「中国新聞周刊」は、3段階の警戒態勢が整っていたにもかかわらず事故を防げなかったと報じている。

国家防災減災救災委員会は、甘粛省政府に対し、関係法令に基づき災害調査・評価を実施し、防災・減災・救災能力の向上と住民の生命・財産の安全確保につなげるよう求めた。

中国各地で豪雨災害が相次ぐ

中国では今夏、極端な豪雨災害が各地で相次いでいる。2026年7月上旬には甘粛省隴南市宕昌県で土砂崩れが発生し21人が死亡したほか、同月には重慶市彭水ミャオ族トゥチャ族自治県の土砂崩れで51人が死亡した。

さらに、中国気象台は2026年8月2日、北京市や内モンゴル自治区を含む広い範囲に豪雨や強風、雷雨の警報を発令した。ロイター通信によると、四川省では豪雨が続き、CCTVは64,609人が避難し、今年の出水期開始以降の累計避難者数は881,000人を超えたと報じている。


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