日本巡視船が台風9号回避で台湾海峡へ退避 中国が抗議、日本は受け入れ拒否

日本巡視船が台風9号回避で台湾海峡へ退避、中国が抗議

**【2026年7月14日】**日本の海上保安庁の複数の巡視船が、沖縄県・先島諸島に接近した台風9号(バービー)を避けるため台湾海峡の公海上へ退避したことを巡り、中国政府が外交ルートを通じて日本政府に抗議したことが分かった。共同通信が7月13日、複数の日中外交筋の話として報じた。日本側は抗議を受け入れない姿勢を示した。台湾の自由時報、香港・東網、星島頭條などが伝えた。

海上保安庁巡視船は過去にも台湾海峡へ退避

日本政府関係者によると、海上保安庁の巡視船が台風接近時に台湾海峡へ退避するのは今回が初めてではなく、過去にも同様の対応を取っていた。今回は他国の船舶も台湾海峡へ避難していたとされ、日本側関係者は「日中関係の悪化を背景に、中国側が過敏に反応した可能性がある」との見方を示している。

報道によると、同様の事例は2022年9月にもあり、海上保安庁の巡視船が台風を避けて台湾海峡の公海上で待機した際、中国側は日本政府に「強い懸念」を表明した。日本船舶の台湾海峡退避を巡る初めての外交的抗議とみられている。

AISで3隻の巡視船を確認

台湾の軍事愛好家が船舶自動識別装置(AIS)で確認したところ、ヘリコプター搭載型の「春光級」巡視船「かんばい」は苗栗沖、「くにがみ型」大型巡視船「たけとみ」は澎湖沖、中型巡視船「いらぶ」は恒春半島沖を航行していた。

3隻はそれぞれ台湾海峡の北部、中部、南部に位置し、中央山脈を天然の防波壁として利用しながら、太平洋側の強風や高波を避けていたとされる。

中国外務省は南シナ海問題でも従来の立場を強調

一方、中国外務省の林剣報道官は7月14日、日本やフィリピンなどが発表した「南シナ海仲裁判決10年」に関する共同声明について、中国は仲裁に参加せず、判決も受け入れず承認しないとの立場を改めて表明した。

林氏は、中国は実際の行動によって国際的な海洋秩序を守っており、「違法な判決によって、中国が南シナ海諸島およびその周辺海域に対して有する主権、権利、管轄権という歴史と事実は変わらない」と述べた。

また、中国側は欧州連合(EU)が関連声明を発表したことにも強い不満と断固とした反対を表明した。中国外務省欧州局の責任者は関係国の在中国大使館およびEU代表部の責任者をそれぞれ呼び出し、厳重に抗議した。林氏は欧州側に対し、違法な判決への支持をやめ、中欧関係や協力に影響を及ぼさないよう慎重な対応を求めた。

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