中国広東省深圳市羅湖区の大型スパ施設「皇室假期」が営業を停止し、従業員が未払い賃金の支払いなどを求めて抗議する事態となった。香港メディアによると、9月30日と10月1日の2日間にわたり従業員が施設前などに集まり、10月1日には100人を超える従業員が参加したとみられる。賃金の未払いなどの問題が生じている従業員は約400人に上るとの情報もある。
香港の星島頭條、香港01、東網が10月4日までに報じた。ネット上に流出した映像では、営業を停止して照明が消えた施設の前や館内に多数の従業員が集まっている様子が確認できる。
報道によると、従業員側は3カ月分の賃金が支払われていないほか、会社が社会保険料を納付していなかったと主張している。香港01は、施設のプリペイドカードに残高がある利用者から、返金を受けられないのではないかと懸念する声も出ていると伝えた。
公安が従業員に代表者選出を要求
ネット上に流出した別の映像には、公安当局者とみられる人物が拡声器を使って従業員に説明する場面も収められている。
星島頭條などによると、公安当局者は従業員に代表者を選び、政府側と連絡を取りながら問題解決に向けた協議を進めるよう求めた。一方、抗議の映像をインターネット上で拡散したり、別の政府機関に出向いて抗議したりしないよう求めた。
東網によると、公安当局者はネット上で世論を拡大させず、政府や公安機関の対応に協力するよう要求。公安側の人的資源を治安維持ではなく、従業員の問題解決に振り向けられるようにするためとの趣旨の説明をしたという。
この発言については、公開された映像を基に香港各紙が報じたもので、深圳市政府や公安当局による公式な説明は確認できていない。
2004年開業、香港からの利用客も
皇室假期は深圳市羅湖区春風路にある大型スパ施設で、香港メディアによると2004年に開業した。大型浴場のほか、マッサージ、飲食、映画、カラオケなどを組み合わせた総合型の施設で、香港から深圳を訪れる利用客にも知られていた。
深圳市衛生健康委員会が公表した2025年の公衆浴場衛生信用等級資料には、「深圳市皇室假期投資発展有限公司美食中心」の名称で掲載され、所在地は羅湖区春風路の「金色都匯」となっている。同資料では衛生信用等級はA級だった。
香港メディアは、施設の経営者と連絡が取れなくなったとの従業員側の情報も伝えている。ただ、経営者の所在について公的機関による確認はなく、会社が正式に倒産・清算手続きに入ったことも現時点では確認できない。このため、施設が「倒産した」と断定できる段階ではない。
また、約400人、3カ月分の賃金未払い、社会保険料未納といった情報についても、複数の香港メディアが報じているものの、いずれもネット上の情報や従業員側の証言を主な根拠としている。深圳市政府や労働当局による対象人数や未払い額などの公式発表は確認できていない。
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出典
- 北上注意︱港人揼骨聖地羅湖「皇室假期」熄燈 傳老闆走佬400員工追薪
- 港人揼骨聖地羅湖「皇室假期」疑執笠 400員工被拖糧國慶罷工討薪
- 傳老闆走佬 深圳皇室假期水療會約400人罷工討薪
- 2025年深圳市沐浴场所卫生信誉度等级A级单位名单(12家)
