中国当局は9月21日、中央軍委副主席の張又俠氏と、中央軍委委員で元統合参謀部参謀長の劉振立氏について、重大な規律違反・違法行為があったとして党籍と軍籍を剥奪したと発表した。両氏の中国共産党第20回党大会代表資格は終了され、犯罪の疑いに関する問題は軍事検察機関に移送された。発表された場所は明らかにされていない。
中国軍の紀律検査・監察機関による調査では、政治、組織、廉潔、業務、生活上の規律違反が認定された。両氏には、職務上の便宜を利用した昇進支援、巨額の金銭受領、贈答品や金品の規則違反受領、親族や側近への監督不行き届きなどが指摘されている。中国側は政治問題と経済問題が絡んでおり、汚職や職務犯罪などがあったとしている。
両氏については2026年1月に立件・調査が発表され、8月には国家中央軍委の職務と全国人民代表大会代表資格を失っていたと報じられている。今回、中央政治局は党籍剥奪を決定し、中央委員会全体会議で追認するとした。中央軍委も軍籍剥奪を決定しており、今後は軍事検察機関が審査・起訴手続きを進める。
中央政治局は同時に、20期中央委員会第5回全体会議を10月26日から29日まで北京で開催し、「全面的な厳格な党治」を継続的に推進する重大問題に関する文書案を審議すると決定した。中国軍中枢の要人2人が同時に失脚したことは、中国の政治・軍事動向を把握する上で、在中邦人や日系企業にとって重要な動きである。
