海南省五指山市で記録的豪雨、洪水で孤立した14人救助 24時間雨量616.2ミリ

中国海南省五指山市通什鎮で9月14日午前、記録的な豪雨による洪水が発生し、農業施設と周辺の住宅に取り残された住民14人が消防に救助された。現場周辺は水位が上昇し、場所によって流れが激しくなっていたが、全員が安全な場所へ移され、けが人はいなかった。

五指山市消防救援局が同日午前10時2分、通什鎮の暢好大橋付近にある2階建ての農業施設と周辺の小規模住宅で計14人が取り残されたとの通報を受けた。救助隊は午前10時32分に現場へ到着。深い冠水と急流によって住民が自力で避難できない状態になっていることを確認し、複数の班に分かれて救助を始めた。

低地にある住宅には、水難救助用の装備を着けた隊員が徒歩で近づき、住民を1人ずつ高い場所へ誘導した。農業施設の周辺は特に水深が深く、地形も複雑だったため、現場にあった油圧ショベルのバケットを臨時の移送台として使用。住民を数回に分けて運び出した。午前10時40分に本格的な移送を開始し、約40分後の同11時20分までに14人全員を救助した。

観測開始以来最大の24時間雨量

五指山市では13日午前11時から14日午前11時までの24時間降水量が616.2ミリに達し、1958年の観測開始以来最大を記録した。14日午前7時までの72時間では、市内全域の平均雨量が486.5ミリに上り、通什鎮、南聖鎮、暢好郷、水満郷はいずれも500ミリを超えた。市街地では道路の冠水や車両の流失、停電なども伝えられた。

豪雨は、南シナ海の熱帯低気圧が残した低気圧性循環と冷たい空気の影響で発生した。9月11~13日には五指山市を含む海南島中部・南部の13の郷・鎮で雨量が500ミリを超えた。五指山市では豪雨により都市ガス管や上下水道管が損傷し、一部地域で断水や供給不足が発生。市内のガス供給も一時停止された。

休校や交通機関の運休を実施

五指山市防災減災救災・安全生産委員会は14日午前7時30分、洪水・暴風への緊急対応を2級から最高の1級へ引き上げた。同日午前9時から、市内全域で休校、休業、操業停止、工事停止、交通機関の運休と観光地の閉鎖を組み合わせた「五停一関」措置を実施した。

海南省全体では14日午前8時までに、危険地域から4万2000人余りが避難した。自然資源当局と気象当局は、五指山市などで豪雨に伴う土砂災害の危険が高まったとして、4段階で上から2番目のオレンジ警報を出し、危険地域の住民に避難を求めた。

香港の星島頭條と台湾の聯合新聞網も、14人の救助に加え、五指山市の記録的雨量や道路冠水、ライフラインへの被害を報じた。確認した報道の間で、救助人数や発生場所、救助結果に食い違いはない。

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(2026年9月15日)
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