福建省莆田市で記録的洪水、園頭村で100棟超倒壊 工業団地では3000人超救助

中国福建省莆田市で台風18号(ソウデル)がもたらした記録的な豪雨により大規模な洪水が発生し、城廂区華亭鎮では100棟を超える家屋が倒壊した。周辺の村や工業団地が浸水し、多数の住民や工場従業員が一時孤立した。中国当局は行方不明者がいることを明らかにしているが、確認した9月6日までの公表では具体的な人数は示されていない。雨は4日午後から弱まり、被災地では道路や電力などの復旧作業が進んでいる。

被害が拡大するきっかけとなったのは9月3日午後3時ごろ、華亭鎮西湖村付近で発生した堤防の越水と決壊だった。大量の河川水が周辺の村や華林経済開発区などへ流れ込み、住宅が浸水したほか、住民が取り残された。西湖村では52世帯171人が避難した。新華社は4日、華亭鎮で100余りの家屋が倒壊し、行方不明者が出ていると伝えた。

園頭村で100棟超倒壊、最大水深2メートル超

被害が特に大きかった華亭鎮園頭村では、新華社が5日、100棟を超える家屋が倒壊したと報じた。最も深い場所では水深が2メートルを超えた。同村には地元幹部65人のほか、消防など156人の救援要員が投入され、計392人が移送された。

莆田国家気象観測所では3日午前8時から4日午前8時までの雨量が416.5ミリに達し、9月としての1日降水量の記録を更新した。香港01も、莆田で1日以降、激しい雨が続き、住宅の倒壊や住民の孤立、通信途絶が起きたと伝えた。

台湾の中央通信社は、現地映像として3階建て住宅が濁流で倒壊する様子や、橋が流される被害を報道した。聯合報も、住宅への浸水や古い住宅の倒壊、住民が一時連絡を取れなくなった状況を伝えている。

工業団地で3000人超を避難

華林経済開発区でも広い範囲が浸水し、50社近くの生産・生活区域が水につかった。4日には消防や地元当局などが救助活動を行い、工場などに取り残されていた3000人余りを安全な場所へ移した。界面新聞は、同開発区の靴工場で一時約300人が取り残され、停電や食料不足が起きていたとの家族の証言を報じている。

莆田市城廂区では4日までに1261人が避難し、30カ所の避難所が開設された。市全体では1145カ所の避難施設が開放され、飲料水、パン、即席麺、救急用品など7800点の物資が各地に配られた。

ロイターもソウデルによる福建省の豪雨と洪水を報じ、莆田でインフラ被害や住民の孤立が起きたと伝えた。AP通信も華亭鎮で100棟を超える住宅が倒壊したとしている。

洪水は退き、復旧作業へ

4日午後には雨脚が弱まり、水位も低下した。5日には華亭鎮などで道路に堆積した土砂やがれきの撤去、電力設備の修理が始まった。園頭村では浸水した変圧器や配電設備の点検・復旧作業が進められている。

福建省の周祖翼・共産党委員会書記と趙龍省長は5日に莆田市の被災地を視察した。華亭鎮では道路の土砂崩れなども残っており、国道356号の一部では大型の岩石を重機で撤去する作業が行われた。

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(2026年9月7日)

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