中国河北省で「ホルムアルデヒド白菜」 鮮度保持目的で違法使用、全国で検査

中国河北省張家口市康保県で、白菜の収買業者が鮮度を保つため、出荷前の白菜をホルムアルデヒド溶液に浸していたことが明らかになった。中国政府は問題の白菜の流通先を追跡するとともに、全国で白菜など腐敗しやすい野菜の特別検査を開始した。江蘇省では市場への搬入を禁止する動きも出ている。

動画公開、地元政府が事実と確認

問題が表面化したのは8月22日。河北省張家口市康保県で、白菜の積み込み時にホルムアルデヒド溶液が使われているとする動画がインターネット上に公開された。

康保県政府は同日、初期調査の結果、動画で指摘された内容は事実だったと発表した。収買業者が白菜の輸送中の鮮度を保つ目的で、積み込みの際にホルムアルデヒド溶液を違法に使用していたとしている。

公安当局は関係者と車両に強制措置を取り、事件の捜査を開始した。同時に、問題の白菜がどこへ運ばれたか流通経路の追跡を進めている。

ホルムアルデヒドは中国語で「甲醛」と呼ばれる。中国では食品の加工助剤として使用することは認められていない。

中国政府、全国で白菜などを検査

問題を受け、中国国務院食品安全委員会弁公室、農業農村部、市場監督管理総局は8月23日、地元当局に事実関係を調査し、違法行為を厳格かつ迅速に処分するよう指示した。

3部門は問題の白菜の流通先を追跡し、市場への流入を防ぐよう要求。さらに各地に対し、白菜など腐敗しやすい野菜を対象とした特別な抜き取り検査と市場調査を直ちに実施するよう求めた。違法行為が確認された場合は厳しく処分するとしている。

江蘇省では康保県産白菜の搬入禁止も

問題の白菜の一部が運ばれる予定だったとされる江蘇省では、市場側が対応を強化している。

宿遷市の農産物市場は、8月21日に康保県から到着した白菜について2回の簡易検査を実施し、いずれも合格だったと発表。その後、第三者の検査機関でも検査し、合格したとしている。市場内に保管されていた白菜は封印して管理した。

南京市や無錫市の一部市場では、康保県産白菜の搬入を全面的に禁止する措置を取った。江蘇省内では宿遷、無錫、南京、常州などで白菜の検査が強化されている。

張家口市の複数地域では、野菜へのホルムアルデヒドの違法使用など、農産物の安全に関する違法行為について情報提供を呼び掛け、報奨金を設定する動きも出ている。

台湾は中国産白菜の輸入を認めず

台湾当局も今回の問題について状況を説明した。

台湾衛生福利部食品薬物管理署によると、中国本土産白菜は台湾への輸入が認められていない。2026年1月1日から8月20日までについても、中国本土産白菜の輸入検査記録は確認されていないという。

中国当局は現在も問題の白菜の流通先を調べている。中央政府が全国規模の特別検査を指示したことで、各地の卸売市場などで白菜を含む生鮮野菜の検査や流通管理が強化される見通しだ。

出典

新華社
https://www.news.cn/20260823/01fc50a7e60045e1ba3e5f3e9dd8dfe8/c.html

澎湃新聞
https://m.thepaper.cn/newsDetail_forward_33839104

中央社
https://www.cna.com.tw/news/acn/202608230111.aspx

中央社
https://www.cna.com.tw/news/acn/202608230207.aspx

中央社
https://www.cna.com.tw/news/ahel/202608240188.aspx

聯合報
https://money.udn.com/money/story/5603/9710811

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