雲南省のたいまつ祭りで火災、16人やけど 可燃性液体の容器転倒し炎上

中国雲南省曲靖市管轄の宣威市で、少数民族の伝統行事「火把節(たいまつ祭り)」の開催中に火災が発生し、16人がやけどを負った。可燃性液体を入れたプラスチック製の容器が倒れて引火したもので、負傷者はいずれも病院で治療を受けている。

雲南省のたいまつ祭りで火災、16人やけど

事故は2026年8月6日午後8時30分ごろ、宣威市楽豊郷建文村委員会烏撒村で発生した。 宣威市人民政府新聞弁公室が2026年8月8日未明に発表したところによると、住民らが可燃性液体を使ってたいまつに火を付けていた際、液体を入れたプラスチック製の容器が誤って倒れ、燃え上がった。現場にいた16人が程度の異なるやけどを負った。可燃性液体の具体的な種類は明らかにされていない。 宣威市は事故後、直ちに緊急対応計画を発動。衛生・健康、応急管理、公安などの関係部門と楽豊郷の職員を現場に派遣し、負傷者の救護や現場の秩序維持に当たった。16人はいずれも病院で治療を受け、当局によると容体は安定している。

火把節の会場で突然炎上、衣服に火が燃え移る人も

紅星新聞が2026年8月7日に入手した複数の現場映像では、夜間の会場で多くの人がたいまつを手に円を描くように歩き、その輪の外側にはさらに多くの観光客がいた。 その最中、突然、鈍い大きな音とともに激しい炎が立ち上がり、周囲の人々が悲鳴を上げながら一斉に逃げた。別の映像では、多くの人がたき火に向かってたいまつを投げ入れ、火が激しく燃え上がる様子も映っていた。 衣服に火が燃え移り、地面に倒れて転がりながら消火しようとする人もいた。周囲の人たちが駆け寄って消火を手伝った。現場では拡声器を通じて「まず現場から退避し、見物しないように」と呼びかけ、警備員には会場に入って秩序を維持するよう指示した。 一方、ネット上では、現場に緊急事態に対応するための事前計画や装備がなかったのではないかと疑問視する声も出た。

主催者説明と宣威市政府の発表に食い違い

紅星新聞は2026年8月7日午後、今回のイベントを主催した雲南霧原草山旅游開発有限公司の責任者で、建文村委員会の責任者でもある李氏に電話で取材した。 李氏は自身が終始会場にいたとした上で、「助燃剤による事故は発生しておらず、観光客にも負傷者はいなかった」と説明した。 しかし、宣威市政府は2026年8月8日未明、可燃性液体が入った容器の転倒によって16人がやけどを負ったと正式に発表した。負傷した16人が地元住民か観光客かなど、詳しい内訳は公表されていない。 李氏によると、火把節は2026年8月6日から8月7日までの2日間の日程で開催され、2000人余りが参加した。

火把節は雲南省を代表する少数民族の伝統行事

事故現場となった烏撒大草原は「烏撒大草坪」とも呼ばれ、宣威市中心部から約60キロ離れた楽豊、双河、阿都の3郷・鎮が接する地域に位置する。面積は1万2000ムー余り(約800ヘクタール)、標高は2300~2400メートルで、貴州省の盤州市や威寧県に隣接する。 楽豊郷は多民族が暮らす地域で、人口の約90.7%を漢族が占め、イ族、回族、チワン族、ミャオ族など12の少数民族も居住している。 火把節はイ族、ペー族、ナシ族、ジノー族、ラフ族などに古くから伝わる伝統行事である。26の民族が暮らす雲南省では最も盛大な少数民族の伝統行事の一つとされ、「東方のカーニバル」とも呼ばれる。 通常は毎年旧暦6月24~25日に行われ、巨大なたいまつへの点火や火を祭る儀式、歌や踊りのほか、闘牛、羊同士の闘い、闘鶏、競馬、レスリング、歌舞公演、コンテストなどが行われる。 出典 関連記事 #中国 #雲南省 #宣威市 #火把節 #たいまつ祭り #火災 #事故 #中国安全情報 (2026年8月10日)
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