台風12号「紅霞」が広東上陸 約90万人避難、5000万元投入で救援強化

台風12号ノウル、広東省恵州市に上陸

 中国広東省恵州市恵東県平海鎮で2026年7月26日午前3時50分ごろ、台風12号(ノウル)が上陸した。上陸時の中心付近の最大風速は毎秒45メートルで、2026年に中国へ上陸した台風として最も強い勢力となった。中国メディアの華声在線などが伝えた。

 中国気象局は同日、台風と豪雨、激しい雷雨や突風などに対する緊急対応を第2級に引き上げた。広東省防災当局も7月25日午後11時、台風への緊急対応を最高の第1級に引き上げた。

広東省で89万6254人が避難

 広東省応急管理庁によると、2026年7月26日午前0時までに同省全体で71万5000人以上が避難した。内訳は恵州市が20万5164人、汕尾市が19万2234人、梅州市が9万4243人、東莞市が5万3114人、河源市が4万9605人、深圳市が4万6283人、汕頭市が1万6665人、潮州市が1万5981人だった。

 その後も住民の避難が進み、7月27日午後6時までの累計避難者数は89万6254人に増えた。

 広東省減災委員会は7月26日午前4時、自然災害の救助に関する緊急対応を第4級から第3級へ引き上げた。

広東省が救援資金5000万元を緊急拠出

 広東省財政庁と広東省応急管理庁は2026年7月27日、恵州、汕尾、掲陽、梅州、河源などの被災地域に対し、自然災害救援資金5000万元を緊急拠出した。

 資金は緊急救助、被災者への支援、救援物資の調達や輸送、保管、二次災害の危険箇所の調査と応急対策、倒壊・損壊した住宅の復旧・再建などに使用される。

深圳宝安国際空港で253便欠航

 交通機関にも影響が広がった。深圳宝安国際空港では、台風の影響を受け、2026年7月26日午後2時までに253便が欠航した。

 深圳市内では同日午前0時から正午まで、高速鉄道と在来線の全列車が運休した。運行開始を遅らせていた地下鉄駅と龍華路面電車は、同日午前9時から運行を再開した。

 深圳市と中山市を結ぶ海上交通路「深中通道」は、7月26日午前10時に臨時の交通規制が解除され、全線で上下線の通行が再開された。

台風警報を段階的に引き下げ

 深圳市気象台は2026年7月26日午前11時、台風が深圳市から離れ、風が弱まったとして、大鵬新区、大鵬湾、大亜湾の台風警報を黄色に、それ以外の地域では青色に引き下げた。

 広東省気象台によると、ノウルは7月27日午後2時までに勢力を弱めた。同日午後5時には広東省清遠市仏岡県付近に位置していた。

海上事故の報告なし

 広東海事局によると、2026年7月27日午後3時までに、管轄海域で船舶事故や海難事故の報告はなかった。

 台風による海上交通への影響が弱まったことを受け、海事当局は地域ごとに港湾の混雑解消計画を策定し、船舶の運航、水上工事、港湾や埠頭の業務を順次再開した。

 今回提供された記事では、死者や行方不明者、負傷者などの人的被害は報告されていない。

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