
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の17日の報道によると、中国の国務委員兼外相の秦剛氏が公開の場から姿を消して20日余りがたった。内外で憶測が飛び交う中、中国外務省の報道官は17日、提供できる情報はないと述べた。(写真は
中央通信社のサイト)
秦外相は6月25日、北京でスリランカとベトナムの外相、ロシアの外務次官とそれぞれ会談後に姿を消し、重要な外交活動への欠席を続けている。
中国外務省が17日行った定例記者会見で、英紙タイムズの記者が、秦外相と香港の衛星テレビ局「鳳凰衛視」の女性記者と不倫関係にあったと指摘。女性記者が最近米国で子どもを出産したとして、コメントを求めた。
中国外務省の毛寧副報道局長は「あなたの言う状況が理解できない」と返答。タイムズ記者が「秦剛氏は現在も外相なのか」と問うたのに対し、毛氏は「中国外務省のウェブサイトを見よ」と応じた。
米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、在米の評論家、トウ(登にこざとへん)聿文氏は、外務次官、駐米大使を経て外相に就任した秦剛氏が、汚職の疑いで取り調べを受けている可能性は小さいと指摘。香港の女性記者との不倫が関連しているとした。
トウ氏によれば、中国高官の不倫はありふれているが、秦氏は外相という特殊な地位にある。特に子どもが米国で生まれた場合、米国籍となるので、米中関係の緊張が高まる中では見逃されることはない。習近平国家主席も、秦剛氏の処分に踏み切る可能性が高いという。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/4-07172023105548.html
https://www.voachinese.com/a/chinese-foreign-minister-qin-gang-scandal-20230716/7182922.html
◇参考情報
○前司法相、汚職で取り調べ 高官失脚今年23人に

米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の17日の報道によると、中国の国務委員兼外相の秦剛氏が公開の場から姿を消して20日余りがたった。内外で憶測が飛び交う中、中国外務省の報道官は17日、提供できる情報はないと述べた。(写真は
中央通信社のサイト)
秦外相は6月25日、北京でスリランカとベトナムの外相、ロシアの外務次官とそれぞれ会談後に姿を消し、重要な外交活動への欠席を続けている。
中国外務省が17日行った定例記者会見で、英紙タイムズの記者が、秦外相と香港の衛星テレビ局「鳳凰衛視」の女性記者と不倫関係にあったと指摘。女性記者が最近米国で子どもを出産したとして、コメントを求めた。
中国外務省の毛寧副報道局長は「あなたの言う状況が理解できない」と返答。タイムズ記者が「秦剛氏は現在も外相なのか」と問うたのに対し、毛氏は「中国外務省のウェブサイトを見よ」と応じた。
米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、在米の評論家、トウ(登にこざとへん)聿文氏は、外務次官、駐米大使を経て外相に就任した秦剛氏が、汚職の疑いで取り調べを受けている可能性は小さいと指摘。香港の女性記者との不倫が関連しているとした。
トウ氏によれば、中国高官の不倫はありふれているが、秦氏は外相という特殊な地位にある。特に子どもが米国で生まれた場合、米国籍となるので、米中関係の緊張が高まる中では見逃されることはない。習近平国家主席も、秦剛氏の処分に踏み切る可能性が高いという。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/4-07172023105548.html
https://www.voachinese.com/a/chinese-foreign-minister-qin-gang-scandal-20230716/7182922.html
◇参考情報
○前司法相、汚職で取り調べ 高官失脚今年23人に