香港メディアの星島日報によると、中国では経済衰退に加えて人口の状況が驚くべき事態となっている。中国の各省市の統計局が発表した2022年の人口動態によると、浙江や安徽、江西などで10万人以上の増加がみられる一方、遼寧では32万4000人が減少した。中国全体では同年、85万人減少した。（写真は星島日報のサイト画面）
中国の経済メディア、毎日経済新聞によると、22年末現在の北京の人口は2184万3000人で、前年末に比べ4万3000人減少。他に河北や山東、河南など約20省で人口が減った。遼寧は22年の出生数が17万2000人だったのに対し、死者数は2.2倍の38万1000人に上った。
全国で人口動態を発表した23省のうち16省で、出生数が死亡数を下回る自然減。うち山東、河南、安徽などは初めて自然減に転じた。北京は2003年に続き22年は2回目のマイナスとなった。
中国の経済先進地、長江デルタ地区では上海や浙江が自然減、浙江がわずかに自然増となる中、外部からの人口流入は続いている。ただ、22年の増加数は47万4600人と50万人を割り込み下降最低となった。上海は13万5400人で、10年間で最も人口が減少した。
首都圏の北京・天津・河北（京津冀）地区では22年の人口流出が42万3000人に上った。減少数は北京が4万3000、天津は2年連続で10万人規模。河北省は21年の15万8400人に続き22年は28万人減った。
中国区域経済学会の陳耀副会長は「中国経済全体の中で、京津冀のシェアが減少する中、雇用の変化は必ず人口の変化に影響する」と話している。
◇出典
http://www.nbd.com.cn/articles/2023-03-22/2723123.html
https://std.stheadline.com/realtime/article/1913731/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E4%BA%BA%E6%95%B8%E7%82%BA%E5%87%BA%E7%94%9F2%E5%80%8D%E5%A4%9A-%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E7%B8%AE%E6%B8%9B%E5%86%A0%E8%BB%8D%E7%9C%81%E4%BB%BD%E5%87%BA%E7%88%90
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