台湾東方沖の中国活動で米中応酬 米国「安定損なう」、中国は管轄権主張

中国外務省の毛寧報道官は10月12日、台湾東方海域での中国の活動を米国務省が地域の安定を損なうと批判したことに対し、中国の主権的権利と管轄権の範囲内の活動だと反論した。米国は台湾への圧力停止と対話を求める一方、中国は外部勢力による台湾問題への干渉を拒否する姿勢を示した。

中央社によると、米国務省の報道官は8日、台湾東方での中国の活動について強い懸念を表明した。台湾が70年以上にわたり平穏に管理してきた海域で中国が権限を主張することは、緊張を高め、問題の平和的解決を損なうと指摘した。台湾の民主的に選ばれた当局と実質的な対話を行うよう中国に求めた。

発言のきっかけは、台湾東方沖で中国の海上民兵船とみられる漁船が確認されたとのロイター通信の報道だった。同通信が確認した台湾の民間航空会社、Apex Aviationの監視報告によると、漁船「閩福鼎漁07902」は8月中旬、花蓮県の沿岸から30カイリを超える沖合で、中国海警船と調査船とともに活動していた。

同社はレーダーや赤外線画像、船舶自動識別装置の情報を使って船団を記録した。具体的な確認日は、安全上の理由から公表していない。台湾側は同船を海上民兵船と認定しているが、この位置付けは台湾側の判断である。

中国はEEZを主張、台湾側は封鎖への準備を警戒

毛報道官は12日の記者会見で、中国には台湾東方海域に排他的経済水域(EEZ)と大陸棚があると主張した。活動は合法であり、この海域で騒ぎを起こし安定を損なってきたのは中国側ではないと述べた。米国には「一つの中国」原則などを順守し、台湾問題を慎重に扱うよう求めた。

これに対し、台湾国防省はロイターの取材に、法執行や科学調査を名目に活動範囲を広げ、実際に管轄権があるかのような状況を作ろうとしていると批判した。台湾当局者は、軍事組織、公的船舶、民間船を組み合わせた活動を、将来の海上封鎖への準備とみている。

台湾東方沖は、封鎖や紛争が起きた際に外部から物資を受け入れる経路として台湾が重視する海域だ。ただし、台湾海巡署は、今回報じられた船舶の活動は制限水域の外だったと説明している。

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(2026年10月13日)

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