中国軍機関紙、習近平主席への忠誠を要求 軍高官の大量処分受け規律強化

中国人民解放軍の機関紙「解放軍報」は10月30日、中国共産党中央委員会第5回全体会議の閉幕を受け、軍の政治的忠誠と規律強化を要求する論評を掲載した。軍は党中央、中央軍事委員会、習近平国家主席の指揮に断固として従う必要があると強調した。前日の会議では張又侠・元中央軍事委員会副主席ら多数の軍・党幹部に対する党籍剥奪処分が確認されており、軍内部の政治統制を強化する方針が改めて示された。

論評は「全面的な党の厳格統治を粘り強く推進する」と題し、党内の規律違反や腐敗行為を引き続き取り締まる必要性を訴えた。

中央軍事委員会主席責任制の徹底を要求

解放軍報は、軍の党組織建設は人民解放軍の活動全体を支える根本的な保証だと指摘。党内規律の強化について、軍は一般の党組織よりも高い基準と厳しい要求を適用しなければならないとした。

特に、中央軍事委員会主席責任制を徹底し、軍の指揮権を習近平主席を中心とする党中央に集中させる方針を強調した。

軍内部では政治教育や思想統制を継続し、党中央への忠誠を最優先するよう求めた。

軍内の腐敗対策を継続

論評は、軍内の政治的な規律違反を防止するため、継続的な政治教育と組織管理が必要だと指摘した。

また、幹部の選抜・育成制度を改善し、党の規律を守る人材を登用するよう要求。組織内部の監督体制を強化し、腐敗行為を発生させない制度の整備を進めるとした。

党の指導を軍の末端組織まで徹底させ、命令が確実に実行される組織体制を構築する方針も示した。

前日に軍幹部の大量処分を確認

中国共産党は29日に閉幕した第20期中央委員会第5回全体会議で、張又侠・元中央軍事委員会副主席や劉振立・元中央軍事委員会委員ら33人の党籍剥奪処分を確認した。

また、軍の規律検査部門で長く勤務した張升民・中央軍事委員会副主席を政治局員に追加選出した。

解放軍報の論評は個々の処分対象者の違反内容には触れていないものの、党の指導と軍の政治的忠誠を繰り返し強調した。

出典

(2026年10月30日)

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