仙賓礁付近で中国海軍が米艦監視、米側は合法的活動と説明

中国人民解放軍南部戦区海軍は10月20日、米海軍の沿海域戦闘艦「チャールストン」が同日未明、南シナ海の南沙諸島にある仙賓礁(サビナ礁)付近を航行したとして、部隊を派遣して追跡、監視したと発表した。中国側が主権侵害を訴えたのに対し、米側は国際法に沿った通常の活動だったと説明した。

南部戦区海軍は、米艦が中国政府の許可を得ずに周辺海域へ進入したと主張。中国の主権と権益を侵害し、海上の安全と地域の平和、安定を損なったとして、米国に同様の活動を直ちに停止するよう要求した。部隊は高度な警戒態勢を維持しているとも表明した。

一方、ロイターの取材に応じた米第7艦隊の報道官は、チャールストンが国際水域で国際法に従って通常の活動を行ったと説明した。同海域では全ての国が航行の自由など、海洋を合法的に利用する権利を持つとし、米軍は国際法で認められる場所で飛行、航行、活動を続けると述べた。

フィリピンの海洋権益とも重なる海域

仙賓礁はフィリピンのパラワン島から約75海里に位置し、同国が主張する排他的経済水域内にある。中国は南沙諸島と周辺海域に主権があるとしているが、フィリピンも権利を主張しており、中国の主張が国際的に確定している海域ではない。

周辺では中国とフィリピンの船舶による対立も続いている。台湾のNewtalkによると、2024年にはフィリピン沿岸警備隊の大型巡視船「テレサ・マグバヌア」が礁内に約5カ月間とどまり、中国海警船との接近や衝突が相次いだ。同船は補給の困難や乗員の健康上の問題を受けて撤収した。

今回の発表で中国側が明らかにした対応は追跡と監視で、米艦を退去させたとは説明していない。米側の活動についても、第7艦隊の説明は「通常の活動」であり、特定の海洋権益の主張に異議を唱える「航行の自由作戦」だったかどうかは、確認した報道では明示されていない。

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(2026年10月21日)

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