中国四川省の馬辺イ族自治県、古藺県、叙永県で、生鮮タケノコを硫黄でくん蒸して販売する実態が明らかになり、各県当局は10月19日、調査や流通過程の点検に乗り出したと発表した。馬辺県は関係する加工原料と製品を差し押さえ、古藺県は関係者を立件して調査している。
馬辺県では、食品安全担当部門を中心に公安、市場監督管理、林業の各部門が合同調査チームを設置した。現場確認と関係者への調査、証拠収集を進めるとともに、県内の生鮮タケノコの買い付け、加工、販売を点検している。
古藺県も合同調査チームを設置し、県内の関連事業者を調べている。叙永県は、水尾鎮官斗村の住民による硫黄使用の疑いを現地で確認するとともに、県全域で流通過程の点検とタケノコ製品の抜き取り検査を強化するとした。
問題は、人民日報が19日付で掲載した現地調査で表面化した。同紙記者は9月22~27日などに3県を訪問し、加工場や山中の作業場で硫黄くん蒸の実態を取材した。馬辺県で購入したタケノコを検査機関に持ち込んだところ、1キログラム当たり5.57グラムの二酸化硫黄が検出された。
中国の食品添加物使用基準では、生鮮タケノコへの硫黄くん蒸は認められていない。加工場の従業員は、通常なら1~2日しか保存できないタケノコも、くん蒸すれば1~2カ月保存できると説明した。硫黄の使用量を感覚で決めているとの証言もあった。
加工業者の1人は、商品は消費者に直接販売せず、食品工場で二酸化硫黄を除去する「脱硫」処理を施した後、味付けタケノコなどに加工すると説明した。これに対し、浙江農林大学の専門家は、処理後に関連基準を満たせば食用に問題はないとする一方、実際には除去が不十分になる場合があると指摘した。
香港の東網も、山中の見つかりにくい場所で加工するなど、監視を逃れる実態を伝えた。古藺県では2025年にも硫黄くん蒸タケノコ1900キログラムを摘発していた。今回、各県は加工拠点だけでなく、買い付けから販売まで調査対象を広げている。
中国では、野菜の鮮度保持や見た目の改善を目的に、化学物質などを違法に使う事件が相次いでいる。8月には河北省張家口市康保県で、買い付け業者が白菜をホルムアルデヒド溶液に浸していたことが発覚し、公安当局が容疑者3人を刑事拘留した。9月には甘粛省蘭州市榆中県で茎レタスへの違法な着色が判明し、当局が6社を立件。広東省清遠市でも同月、タケノコの硫黄くん蒸が発覚し、原料や製品が差し押さえられた。
#四川省 #馬辺県 #古藺県 #叙永県 #タケノコ #硫黄くん蒸 #二酸化硫黄 #食品安全
出典
- 这里的竹笋为何在用硫磺熏(来信调查)
- 四川马边县通报“硫磺熏制鲜竹笋”:对涉事人员依法开展调查取证
- 古蔺、叙永通报硫磺熏制鲜竹笋问题:已成立联合调查组,对全县竹笋收购、加工、销售等环节开展全面排查
- 中國食品安全再生事端 人民日報爆料硫磺熏筍
- 多縣驚現硫磺熏竹筍 部分工場位置隱蔽
