中国甘粛省蘭州市榆中県で、食品添加物を使って茎を食べるレタスを着色していたとして、野菜の集荷・貯蔵に携わる6社が立件された。榆中県農業農村局と市場監督管理局が9月5日に発表した。両局は県内の野菜集荷・貯蔵事業者53社を検査し、現場で押収した計11.8トンを廃棄した。
6社は、緑色の食品添加物「果緑」を水で薄め、出荷前のレタスの洗浄に使用していた。果緑の主成分は青色系着色料のブリリアントブルー、黄色系着色料のタートラジン(中国語名・檸檬黄)、食塩。両着色料は中国で一部の飲料、菓子、ジャム、塩漬け野菜などに使用できるが、生鮮野菜への使用は認められていない。
動画投稿を受けて県内53事業者を検査
問題が表面化したのは9月5日。食品に関する情報を発信する中国の動画投稿者「大雷的食品科普日常」が、榆中県の野菜倉庫でレタスが着色されている疑いがあるとして、現地調査の映像を公開した。
投稿者の張氏によると、定遠鎮や搭連鎮などの野菜倉庫13カ所を訪ねたところ、半数を超える倉庫で、レタスを不明な液体に浸す作業を確認した。3カ所から浸漬液を採取して検査した結果、2検体からブリリアントブルーとタートラジンが検出された。現場では「複合食品添加物・複合着色料」と表示された果緑の容器も見つかったという。
張氏は、農家から集めたレタスが集荷拠点で選別、洗浄などの出荷前処理を受け、各地へ発送されていたと説明した。着色は、収穫後の保管中に生じた黄ばみや表皮の傷を目立たなくし、外観の色を整える目的だったとしている。香港01が伝えた地元当局者の説明では、着色したのは地元農家ではなく、集荷後の加工や選別に携わった域外の流通業者だった。
2週間前にはホルムアルデヒド白菜
中国ではこれに先立つ8月22日、河北省張家口市康保県で、買い付け業者が輸送中の鮮度を保つため、白菜をホルムアルデヒド溶液に浸していたことが発覚した。インターネット上の告発動画を受けて康保県政府が調査し、動画の内容が事実だったと確認した。公安当局は刑事事件として立件し、8月29日までに容疑者3人を刑事拘留した。
中国国務院食品安全委員会弁公室、農業農村省、国家市場監督管理総局は、問題の白菜の流通経路を追跡し、市場への流入を防ぐよう関係自治体に指示。各地で白菜など腐敗しやすい野菜を対象とした特別検査と市場調査を始めた。
両事件はいずれも、生産段階ではなく、野菜の買い付けや集荷、出荷前処理の段階で化学物質や食品添加物が違法に使われたものだ。いずれも動画投稿を端緒に当局の調査が始まった。
榆中県当局は、違反した6社を立件するとともに、ほかの野菜集荷・貯蔵事業者を集めて警告した。現在は県内の野菜について、生産、買い付け、輸送、販売の全過程を調査している。違反企業名や行政処分の具体的内容、押収前に出荷された商品の有無や出荷先は公表していない。健康被害が確認されたとの発表もない。
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出典
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