中国軍の張又侠氏と劉振立氏、党籍・軍籍を剥奪 犯罪の疑いは軍事検察機関へ

中国共産党中央政治局は9月21日、中央軍事委員会副主席を務めた張又侠氏と、同委員会委員で統合参謀部参謀長を務めた劉振立氏を党から除名すると決定した。両氏の軍籍は中央軍事委員会がすでに剥奪している。犯罪の疑いがある事案は軍事検察機関に移送し、起訴に向けた審査を行う。中国国営新華社が報じた。

昇進への便宜供与と巨額の金銭受領を指摘

発表によると、両氏の調査は党中央と中央軍事委員会の承認を受け、軍の規律検査・監察機関が進めた。中央政治局は21日の会議で、それぞれの調査結果と処分に関する報告を審議し、承認した。

中国当局は、両氏が軍内で派閥を形成し、党に忠実でなかったと指摘した。職務上の立場を利用して他人の昇進などを助け、巨額の金銭を受け取ったほか、規則に反して贈答品や金品を受領したとしている。親族や身近な職員への監督を怠ったとも認定した。ただし、金額や便宜供与の相手、個々の行為に対する両氏それぞれの関与は公表していない。これらは当局の調査結果であり、刑事裁判による認定ではない。

党籍剥奪に伴い、両氏の中国共産党第20回大会代表資格も終了する。党籍剥奪の処分は、今後開かれる党中央委員会の全体会議で追認される予定だ。軍籍剥奪は今回の政治局会議より前に決定されていた。

1月に調査開始、8月に国家中央軍事委員会から解任

両氏に対する調査は2026年1月に公表された。8月28日には全国人民代表大会常務委員会が、張氏を国家中央軍事委員会副主席から、劉氏を同委員から解任した。今回の発表は、調査開始と国家機関の役職からの解任に続く処分となる。党の中央軍事委員会と国家中央軍事委員会は別の機関であり、8月の解任は国家側の役職についての決定だった。

張氏は習近平国家主席が率いる中央軍事委員会で副主席を務め、共産党中央政治局委員でもあった。劉氏は中央軍事委員会の委員として、軍の作戦指揮に関わる統合参謀部の参謀長を務めた。ロイター通信によると、一連の高官調査と処分を経て、当初7人で発足した中央軍事委員会で現職として活動するのは習氏を含む2人となっている。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、今回の発表で汚職に加えて派閥形成や党への不忠実が問題とされたと伝えた。ロイター通信の取材に応じた米国の中国専門家は、派閥形成を伴う非忠誠という指摘に注目している。両氏が具体的にどのような派閥活動を行ったのか、中国当局は明らかにしていない。

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(2026年9月25日)
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