重慶・彭水土砂崩れ、死者44人に DNA鑑定で30人確認、避難誘導の地域担当者も犠牲

2026年7月30日

重慶・彭水土砂崩れ、死者44人に

 中国重慶市彭水ミャオ族トゥチャ族自治県漢葭街道の烏江三橋付近で2026年7月17日午前9時ごろ発生した大規模な土砂崩れで、彭水県当局は7月28日夜、現場で発見された遺体や遺骨のDNA鑑定の結果、新たに30人の死亡を確認したと発表した。24日までに確認されていた14人と合わせ、死者は44人となった。一部の発見遺体については引き続きDNA鑑定が進められており、捜索活動も続いている。

 事故では住宅や道路が巨大な岩塊と大量の土砂に埋まり、少なくとも10棟の住宅が被害を受けた。事故直後には11人の死亡、10人の負傷、50人の行方不明が確認され、その後24日午後10時までに新たに3人の遺体が見つかり、死者は14人となっていた。さらに23日以降の深部捜索で新たに30人の死亡が確認された。

24時間態勢で深部捜索を継続

 救助活動は現在、深部捜索の段階に入っている。専門救助隊が24時間態勢で連続作業を実施し、「1カ所も見落とさず、死角を残さない」との方針で区域ごとに繰り返し捜索を進めている。

 これまでにA、B区域の捜索は完了し、C、D区域では最終段階の作業が続いている。一方、現場では崩落した土砂や巨大な岩塊が広範囲に散乱し、作業スペースが狭いうえ斜面の安定性も低いため、救助活動は難航している。

 救助隊は大型建設機械、生命探知装置、ドローンなどを投入し、二次災害を防ぐため制御爆破も併用しながら段階的に掘削を進めている。しかし、複数回にわたる生命探知では生存反応は確認されていない。

避難誘導に当たった地域担当者の死亡確認

 捜索では7月26日午後11時52分、C区域で土砂に埋まった乗合マイクロバスの残骸が発見された。

 さらに7月29日午前4時ごろには、C区域の奥で新たな遺体が見つかり、DNA鑑定の結果、災害発生直後に現場へ駆け付け、住民の避難誘導を行ったものの、自らは避難できなかった漢葭街道沙沱コミュニティの地域防災担当者、龔宝冬さんであることが確認された。

 現場では約1100人が避難しており、当局は行方不明者の捜索とともに、周辺斜面の安全確認を続けている。

崩落原因は調査中

 今回の土砂崩れでは、膨大な量の土砂と巨大な岩塊が斜面から崩落したが、その原因は現時点で明らかになっていない。

 当局は一部の発見遺体についてDNA鑑定を継続するとともに、現場周辺の安全性を科学的に調査しながら、残る捜索活動を進めている。


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