中国南方各地で記録的少雨 広東深セン、珠江で過去最少

22021年2月05日幹 中国南方地区では今冬、多くの地区で降水量が例年に比べて目立って少なく、うち広東省深セン、珠海の両市では降雨ゼロの日数が過去最長となっている。香港メディアの東網が5日伝えた。(写真は東網のサイト画面)

 広東省の1月の平均降水量は6.5ミリと例年より87%減少した。うち珠江市は、今月2日まで72日連続で雨が降っていない。深セン市の降雨ゼロも69日連続。両市の降雨ゼロの連続日数は、これまで63日と67日が最長だった。

 南方地区のうち湖南省でも、昨年12月1日から今年1月末までの平均降水量が、例年より65.7%少ない37.3ミリで、過去2番目の少なさ。広西チワン族自治区では、平均降水量が例年より9割も減少。浙江省でも平均雨量が例年に比べて6割も減少。各市では16~27日間、雨降りがない。

 南方地区の各地では、ダムの貯水量が減少。農地に干ばつの被害が出ているほか、一部の農村で飲み水不足が起きている。広東、浙江、雲南などの各省では、地方都市で給水制限が行われ、約140万人が影響を受けている。

 中国天気網によると、華南地区は通常、ベンガル湾と南シナ海とから暖かく湿った空気が流れ込んでいる。ベンガル湾の気流は昨年12月以降、弱い状態が続いている。南シナ海からの気流は、北西太平洋上の気象状態の影響で北東方向に外れ、華南地方などに水分が運ばれなくなっている。

★参考情報★

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