花火・爆竹工場で大爆発　1人死亡6人不明　湖南

　湖南省臨レイ（さんずいに豊）県停弦渡鎮山洲村にある花火と爆竹の製造会社、山洲煙花で6月16日午前8時23分ごろ大規模な爆発事故が発生した。湖南日報によると、同日午後5時時点で確認された被害は、死者1人、行方不明者6人、負傷者9人に上るが、負傷者はいずれも命に別状はないとされる。中国メディアの央広網などが伝えた。

　爆発は工場内で発生し、数百メートル離れた民家や商店にも影響が及んだ。現地取材によれば、衝撃で住宅の鉄製の扉がゆがみ、窓ガラスや天井が破損するなど、多くの家屋に被害が出た。住民の1人は「爆発音に驚いて外に出ると、煙とともに花火のようなものが見えた」と証言している。周辺では消防車や救急車が出入りを繰り返し、現場は緊迫した空気に包まれている。

　工場の正門前では、勤務していた家族の安否を案じる村民たちが情報を待ち続けていた。地元の商店主は「爆風で店舗のガラス扉が吹き飛んだ」と話し、突然の惨事に地域は大きな衝撃を受けている。

　事故発生後、臨レイ県の党委員会と県政府はただちに現地に幹部を派遣し、応急管理、消防、公安、医療などの部門が連携して救助と対応にあたっている。原因調査や遺族支援などの善後処理も並行して進められている。

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