今年5月、スパイ罪で無期懲役の判決を言い渡された、米国籍の香港人男性、梁成運元被告（78）について、中国国家安全省は11日、梁元被告が30年余りにわたり米国のスパイを務めていたことなど、詳しい犯情を初めて公開した。梁元被告はまた、米政府の資金支援を受けて、在米中国人の指導者と「愛国慈善家」を演じていた。（写真は中央通信社のサイト）

　　梁元被告はスパイ容疑で2021年4月、江蘇省蘇州市の国家安全局に拘束され、今年5月に無期懲役の判決を受けた。捜査と裁判の詳細は一切公表されず、悪化する米中関係にさらにマイナスの影響を与えていた。

　国家安全省の11日の発表によると、梁元被告は1983年から米国の都市でレストランを経営。86年、米情報機関との接触が始まった。89年に情報機関と正式に契約し、毎月1000ドルの報酬と成果に基づく報奨金の支払いを受けることが決まった。梁元被告は89年に米国籍を取得した。

　同省によれば、米側の資金提供で、梁元被告は複数の在米中国人団体の会長や理事長に就任して影響力を高めた。中国でも寄付を行い「愛国慈善家のニセの仮面を作り上げた」という。

　梁元被告は一方で、食事や在米中国人団体の活動を通じて、在米の中国政府職員に接近して情報を探ったほか、在米中国人の監視を行った。梁元被告は、中国政府職員の活動状況を米情報機関に提供していた。

○中国が「反スパイ法」改正＝摘発対象を拡大

○中国有力紙の編集者スパイ罪で起訴＝日本人外交官と接触

　今年5月、スパイ罪で無期懲役の判決を言い渡された、米国籍の香港人男性、梁成運元被告（78）について、中国国家安全省は11日、梁元被告が30年余りにわたり米国のスパイを務めていたことなど、詳しい犯情を初めて公開した。梁元被告はまた、米政府の資金支援を受けて、在米中国人の指導者と「愛国慈善家」を演じていた。（写真は中央通信社のサイト）

　　梁元被告はスパイ容疑で2021年4月、江蘇省蘇州市の国家安全局に拘束され、今年5月に無期懲役の判決を受けた。捜査と裁判の詳細は一切公表されず、悪化する米中関係にさらにマイナスの影響を与えていた。

　国家安全省の11日の発表によると、梁元被告は1983年から米国の都市でレストランを経営。86年、米情報機関との接触が始まった。89年に情報機関と正式に契約し、毎月1000ドルの報酬と成果に基づく報奨金の支払いを受けることが決まった。梁元被告は89年に米国籍を取得した。

　同省によれば、米側の資金提供で、梁元被告は複数の在米中国人団体の会長や理事長に就任して影響力を高めた。中国でも寄付を行い「愛国慈善家のニセの仮面を作り上げた」という。

　梁元被告は一方で、食事や在米中国人団体の活動を通じて、在米の中国政府職員に接近して情報を探ったほか、在米中国人の監視を行った。梁元被告は、中国政府職員の活動状況を米情報機関に提供していた。

○中国が「反スパイ法」改正＝摘発対象を拡大

○中国有力紙の編集者スパイ罪で起訴＝日本人外交官と接触