
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、規律違反と違法行為で7カ月以上の取り調べを受けていた北京市政府・国有資産管理委員会の張貴林前主任にいて、北京市当局は26日、正式に党除名と職務解任を発表した。当局発表の処分理由の筆頭に「政治的に深刻な問題のある図書の私蔵・閲覧」が挙げられたことが内外から強い注目を集めている。(写真は
RFAのサイト)
オランダ在住の中国反体制活動家、林生亮氏は「近年、中国共産党内では政権の安定性に対し危機感が急上昇している。政治的に問題のある図書の私蔵、閲覧を罪名に挙げることは、政府幹部の忠誠度を確かめる狙いがある」と話している。
林氏によれば問題の書籍は、香港の銅鑼湾書店が出版した「習近平と彼の恋人たち」が代表格。この本は、党内の反習近平派にとって重要な武器となった。林氏は「中国共産党内では政権存続への危機感が高まっており、何事に対してもびくびくしている」と指摘した。
台湾の中央通信社によると、張前主任の処分理由はほかに、公正な職務の遂行に影響する金銭の受け取り、地位を利用した異性関係、政府の調達に関する干渉、他人の財物の違法な受け取りなどを挙げた。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/zhengzhi/jw-06272023105523.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202306280029.aspx
◇参考情報
○華興資本の包会長、汚職容疑で中国当局が拘束=WSJ

米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、規律違反と違法行為で7カ月以上の取り調べを受けていた北京市政府・国有資産管理委員会の張貴林前主任にいて、北京市当局は26日、正式に党除名と職務解任を発表した。当局発表の処分理由の筆頭に「政治的に深刻な問題のある図書の私蔵・閲覧」が挙げられたことが内外から強い注目を集めている。(写真は
RFAのサイト)
オランダ在住の中国反体制活動家、林生亮氏は「近年、中国共産党内では政権の安定性に対し危機感が急上昇している。政治的に問題のある図書の私蔵、閲覧を罪名に挙げることは、政府幹部の忠誠度を確かめる狙いがある」と話している。
林氏によれば問題の書籍は、香港の銅鑼湾書店が出版した「習近平と彼の恋人たち」が代表格。この本は、党内の反習近平派にとって重要な武器となった。林氏は「中国共産党内では政権存続への危機感が高まっており、何事に対してもびくびくしている」と指摘した。
台湾の中央通信社によると、張前主任の処分理由はほかに、公正な職務の遂行に影響する金銭の受け取り、地位を利用した異性関係、政府の調達に関する干渉、他人の財物の違法な受け取りなどを挙げた。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/zhengzhi/jw-06272023105523.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202306280029.aspx
◇参考情報
○華興資本の包会長、汚職容疑で中国当局が拘束=WSJ