2020年2月26日桂 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国政界の内幕物書籍・雑誌の出版と販売を行っていた香港の銅鑼湾書店のオーナーでスウェーデン国籍の桂敏海氏(55)に対し、中国浙江省寧波中級人民法院(裁判所)が24日、「違法に海外へ情報提供した罪」で懲役10年の実刑判決を言い渡した。桂氏は罪を認め、上訴しない考えを明らかにした。(写真はRFAのキャプチャー)

 スウェーデン外務省の報道官は25日、同外務省が中国大使を呼び、桂氏の釈放を求めたことを公表した。リンデ外相は「桂民敏氏を釈放し、娘と家族のもとに帰すというわれわれの立場は、一貫して明確だ」とコメントした。

 書店の出資者と職員5人が2015年、相次ぎ失踪。桂氏も滞在先のタイで行方不明となり、その後、中国に送還されたことが分かった。桂氏は、中国中央テレビ局の取材に「2003年、飲酒運転で女子大生を死亡させたため、中国に戻り自首した」と告白した。

 桂氏は2017年に釈放後、「国家機密を海外に提供した罪」で中国当局に拘束された。今年1月、「違法に海外へ情報提供した罪」で起訴された。

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