米公共放送ボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）によると、湖北省武漢市中心部の武漢中山公園で15日午前、医療費補助金の支給を減らす医療保険改革の撤廃を求め、国有企業の定年退職者ら高齢者約1万人が当局の警告を無視して大規模な抗議集会を行った。武漢の同様の集会は、8日に続き2回目。同日は遼寧省大連市でも約千人が集まり同じ内容の抗議集会が開かれた。（写真は東網のサイト画面）

　ネットの投稿映像によれば、大量の警察官が集会場周辺に出動。集会参加者の一部を連行した。群衆の中からは「反動政府を打倒せよ」の怒声も上がった。現場には外国メディアの記者らも集まったが、集会参加者は取り締まりを恐れて取材を拒んだ。

　参加者によれば、定年退職者に毎月支給される医療費補助金は最近、従来の約260元（約5000円）から8割も減少。事実上、医療が受けられなくなっている。

　台湾の中央通信社によれば、武漢市当局は8日の抗議集会後、住宅団地の衛生サービス所を138カ所や、薬店を1000店増やして高齢者に薬を入手しやすくするなど対策を行ったが、再度の集会を防ぐ効果はなかった。

　ツイッターのユーザーの1人はＶＯＡに、抗議集会が大規模化した理由について「ゼロコロナ政策が一夜で解除され、ほぼ全員が感染し、多くの老人が世を去った。多くの人々は、医療補助金の削減は、老人を死なせて政府の負担を軽くするためとみている」と語った。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、大連市では市政府前の人民広場に高齢者が集合。医療費補助金の支給額削減をめぐり、当局の説明がなかったことに口々に不満を表明した。大連市では、治安維持に重武装の特殊警察が出動したことにも、参加者が不信感を募らせた。

　広東省広州市でも最近、医療費補助金の支給削減に抗議し、現役時代に納付した医療保険料の返還を求める抗議活動が複数起きている。各地の高齢者の抗議活動は、昨年11月に起きた反政府抗議活動「白紙運動」になぞらえて「白髪運動」と呼ばれ始めた。

○工場従業員数千人が解雇抗議デモ　警官隊と衝突　重慶

　米公共放送ボイス・オブ・アメリカ（ＶＯＡ）によると、湖北省武漢市中心部の武漢中山公園で15日午前、医療費補助金の支給を減らす医療保険改革の撤廃を求め、国有企業の定年退職者ら高齢者約1万人が当局の警告を無視して大規模な抗議集会を行った。武漢の同様の集会は、8日に続き2回目。同日は遼寧省大連市でも約千人が集まり同じ内容の抗議集会が開かれた。（写真は東網のサイト画面）

　ネットの投稿映像によれば、大量の警察官が集会場周辺に出動。集会参加者の一部を連行した。群衆の中からは「反動政府を打倒せよ」の怒声も上がった。現場には外国メディアの記者らも集まったが、集会参加者は取り締まりを恐れて取材を拒んだ。

　参加者によれば、定年退職者に毎月支給される医療費補助金は最近、従来の約260元（約5000円）から8割も減少。事実上、医療が受けられなくなっている。

　台湾の中央通信社によれば、武漢市当局は8日の抗議集会後、住宅団地の衛生サービス所を138カ所や、薬店を1000店増やして高齢者に薬を入手しやすくするなど対策を行ったが、再度の集会を防ぐ効果はなかった。

　ツイッターのユーザーの1人はＶＯＡに、抗議集会が大規模化した理由について「ゼロコロナ政策が一夜で解除され、ほぼ全員が感染し、多くの老人が世を去った。多くの人々は、医療補助金の削減は、老人を死なせて政府の負担を軽くするためとみている」と語った。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）によると、大連市では市政府前の人民広場に高齢者が集合。医療費補助金の支給額削減をめぐり、当局の説明がなかったことに口々に不満を表明した。大連市では、治安維持に重武装の特殊警察が出動したことにも、参加者が不信感を募らせた。

　広東省広州市でも最近、医療費補助金の支給削減に抗議し、現役時代に納付した医療保険料の返還を求める抗議活動が複数起きている。各地の高齢者の抗議活動は、昨年11月に起きた反政府抗議活動「白紙運動」になぞらえて「白髪運動」と呼ばれ始めた。

○工場従業員数千人が解雇抗議デモ　警官隊と衝突　重慶