20230104河 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、河南省周口市鹿邑県で2日午後11時ごろ、当局の花火禁止令に反発する地元の若者らが警察と衝突し、停車中のパトカーをひっくり返すなどの騒ぎを起こした。警察は3日、器物損壊容疑で若者8人を取り調べ、うち6人を逮捕したと発表した。(写真は香港01のサイト画面)

 若者らは2日夜、当局の花火禁止令を無視して、新年を祝って花火や爆竹に点火。警官隊が取り押さえようとして衝突に発展した。SNS(交流サイト)によると、若者らはパトカーを取り囲んで、拘束された住民の釈放を要求。警察官ともみ合いとなり、一部の若者がパトカーのフロントガラスなどを割り、最後に横転させた。

 中国の各省の政府は2018年ごろから、環境保護や安全を理由に花火や爆竹を相次ぎ禁止。河南省は21年7月、周口市は昨年、それぞれ禁止に踏み切った。中国では、春節(旧正月)などに花火や爆竹を楽しむ伝統があり、雰囲気を損なうとして当局の禁止令への反発が強い。

 台湾の中央通信社によると、河南省の太康、鄭州、許昌の各地、山東省、河北省でも最近、住民が当局の禁止令を無視して花火や爆竹を楽しむ姿が見られた。新型コロナウイルスの感染者を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策で溜まったストレスを発散させている可能性がある。

 アカウント名「李先生はあなたの先生ではない」のツイッターの投稿によると、中国のネット上では、「ゼロコロナ」撤廃のきっかけとなった住民の抗議活動「白紙革命」が、若者に勇気を抱かせたとの指摘が出ている。また、当局のコロナ対策などをめぐり、民衆の怒りが大きくなっているとの見方も出ている。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/henan-residents--clashed-with-police-over-fireworks-ban-20220102/6901902.html

https://www.voachinese.com/a/henan-residents-clash-with-police-20230103/6903483.html

https://www.cna.com.tw/news/acn/202301030272.aspx

◇参考情報