中国メディアの長江日報によると、江蘇省南京市の仏教寺院、玄奘寺で、南京事件に関与したとされる旧日本軍人の位牌が祀（まつ）られていることが発覚し、中国社会を騒然とさせている。南京市政府の調査委員会の24日の発表よると、南京市の警察は、位牌を祀るよう依頼した、尼僧の呉ア（口へんに阿）萍容疑者（31）を逮捕した。（写真は京報網のサイト画面）

　調べによると、呉容疑者は、2017年12月、旧日本軍が多数の中国市民を殺害したとされる「南京事件」の責任者として処刑された、松井石根陸軍大将を含む日本軍人ら6人の位牌を祀るよう玄奘寺に依頼した疑い。呉容疑者は、5年間の供養の費用として3000元（約6万円）を支払った。同委員会によると、呉容疑者は、宗教的な動機で個人的に依頼したもので、他者との共謀はないと供述している。

　同委員会は、呉容疑者が利己的な理由で、位牌を宗教活動の場所に置き、公共の秩序を破壊したほか、民族感情を深く傷つけたと指弾した。

　位牌は、今年6月に玄奘寺を訪れた信徒が発見。別の観光客が写真を撮った。玄奘寺はすぐに位牌を撤去したが当局へ届け出をしなかった。観光客が7月、位牌の写真がＳＮＳ（交流サイト）に投稿したところ拡散し、社会的な騒動に発展した。

　南京市の宗教事務管理部は、玄奘寺に対し調査を実施。寺が事実を知った後、位牌を撤去したものの当局に届け出ず、隠ぺいを図ったとして同寺の主要幹部を解任。南京市仏教協会も、同寺の責任者が務めていた副会長の職を解いた。

○南京事件で式典　副首相が新時代の日中関係呼びかけ

　中国メディアの長江日報によると、江蘇省南京市の仏教寺院、玄奘寺で、南京事件に関与したとされる旧日本軍人の位牌が祀（まつ）られていることが発覚し、中国社会を騒然とさせている。南京市政府の調査委員会の24日の発表よると、南京市の警察は、位牌を祀るよう依頼した、尼僧の呉ア（口へんに阿）萍容疑者（31）を逮捕した。（写真は京報網のサイト画面）

　調べによると、呉容疑者は、2017年12月、旧日本軍が多数の中国市民を殺害したとされる「南京事件」の責任者として処刑された、松井石根陸軍大将を含む日本軍人ら6人の位牌を祀るよう玄奘寺に依頼した疑い。呉容疑者は、5年間の供養の費用として3000元（約6万円）を支払った。同委員会によると、呉容疑者は、宗教的な動機で個人的に依頼したもので、他者との共謀はないと供述している。

　同委員会は、呉容疑者が利己的な理由で、位牌を宗教活動の場所に置き、公共の秩序を破壊したほか、民族感情を深く傷つけたと指弾した。

　位牌は、今年6月に玄奘寺を訪れた信徒が発見。別の観光客が写真を撮った。玄奘寺はすぐに位牌を撤去したが当局へ届け出をしなかった。観光客が7月、位牌の写真がＳＮＳ（交流サイト）に投稿したところ拡散し、社会的な騒動に発展した。

　南京市の宗教事務管理部は、玄奘寺に対し調査を実施。寺が事実を知った後、位牌を撤去したものの当局に届け出ず、隠ぺいを図ったとして同寺の主要幹部を解任。南京市仏教協会も、同寺の責任者が務めていた副会長の職を解いた。

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