22021年12月13日南 台湾メディアの中央通信社によると、旧日本軍による南京事件から84年となる13日、江蘇省南京市の大虐殺記念館で追悼式典が開かれた。孫春蘭副首相が演説し「新しい時代の求めに合った中日関係」を構築したいと述べた。(写真は中国新聞網の画面)

 孫副首相は「中国は、歴史を鑑(かがみ)とし、未来を築く精神により、新時代の求めに合った中日関係の構築を推進したい」などと語った。ただ、中国国営新華社通信は、孫副首相が日中関係に触れた部分に触れず、中国共産党の成立以来100年間の成果を重点に報じた。

 追悼式典は13日午前10時に始まり、各界の代表約3000人が参加した。中国政府は2014年から、12月13日を「国家公祭日(国家追悼日)」として追悼行事を行っており、今年で8回目。習近平国家主席は14~17年に出席した。その後は、中国共産党政治局員が出席している。

 中国政府による国家公祭日での意思表示は、日中関係の風向きを知る重要な指標。岸田文雄首相が10月、習近平主席とのテレビ電話会談で、尖閣諸島や香港、新疆、台湾問題に触れたほか、安倍晋三元首相が12月1日、有事の台湾支援を示唆する発言を行った。日本が今後、台湾問題を取り上げ続けるなら、中国は日中関係を「考え直す」可能性がある。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202112130221.aspx

http://www.chinanews.com.cn/gn/2021/12-13/9628598.shtml

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1719081662765225019&wfr=spider&for=pc

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