中国メディアの瀟湘晨報などによると、河南省ラク（さんずいに累）河市にある中心病院の南口前で4日午前9時ごろ、猛スピードの電気自動車（ＥＶ）が、歩道を暴走して歩行者を次々にはねた。同市公安局（警察）によると、1人が死亡、5人がけがした。同局は、ＥＶを運転していた女性（41）を拘束し取り調べを始めた。（写真は東網のサイト画面）
監視カメラの映像によると、ＥＶは、中国の新興電気自動車（ＥＶ）メーカー、蔚来汽車（ＮＩＯ）のボディーが白色、ルーフが灰色の乗用車。ＥＶは突然スピードを上げ、前を走る車に追突した後、歩道上を走り続けた。歩行者は避ける間もなくはねられた。
警察は、女性が運転を誤ったとみて、事故原因の捜査を始めた。女性は中心病院に入院している患者の見舞いに行く途中だった。
一部のメディアによると、ＥＶの特性は、ガソリン車のスポーツカー並みの加速性能があること。ＥＶに慣れないと、事故につながりやすいという。
先月末に上海で、ＮＩＯのＥＶが3階駐車場から転落し、乗っていた2人が死亡する事故が起きたばかり。瀟湘晨報が、4日の事故についてＮＩＯに問い合わせたところ「詳しく知らない」と回答を寄せた。
中国では車が暴走して、歩行者をはねる事故が跡を絶たない。3月には、、河北省邯鄲市で乗用車が自転車レーンを暴走して、電動バイクなどを次々にはねた、少なくとも14人が死傷。昨年6月には、深セン市中心部の宝安区で、乗用車が交差点で歩行者を次々とはね、2人が死傷した。
◇参考情報