中国国家開発銀行の元リスク管理幹部、公安が連行

中国の政策金融機関、国家開発銀行でリスク管理部の副総経理を務めていた幹部が10月中旬、公安当局の経済犯罪捜査部門によって連行されたことが分かった。中国の経済誌「財新」が27日、関係者への取材を基に報じた。

連行されたのは、2026年初めから地方政府に出向し、幹部として実務経験を積んでいた人物。約半年前までは国家開発銀行のリスク管理部副総経理を務め、同部門の副職に少なくとも8年間在籍していたという。

財新によると、公安の経済犯罪捜査部門が突然、出向先に現れて本人を連行した。この情報は元の勤務先である国家開発銀行にも伝わり、同行の内外に衝撃が広がった。

銀行の中核部門で長年勤務

国家開発銀行のリスク管理部は、銀行が抱える信用リスク、市場リスク、業務運営上のリスクなどを把握し、評価する中核部門の一つである。

信用リスクには融資先の返済能力の悪化などが含まれ、市場リスクには金利や為替などの変動による損失の可能性がある。同部門はこうしたリスクを管理し、損失を抑えるための対策を担当する。

連行された元幹部は、この部門で長年にわたり管理職を務めていた。地方政府への出向は2026年初めで、出向から比較的短期間で公安当局の捜査対象となった。

財新の報道では、公安の経済犯罪捜査部門が関与したことが明らかになっているが、具体的な事件の内容や容疑は公開記事部分では示されていない。

本人に対して刑事拘留などの正式な強制措置が取られたかどうかも確認されていない。

国家開発銀行は中国の政策金融機関で、インフラ整備や産業発展などに関わる長期融資を手掛ける。今回の報道は、同行の融資やリスク管理を担う中核部門で長年勤務した幹部に関するものだ。

現段階では、銀行の融資案件や内部管理に不正があったと断定できる情報は確認されていない。

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