ドイツ大統領が8年ぶり中国訪問、30日に習近平氏と会談 貿易・ウクライナ問題が焦点

ドイツのフランクワルター・シュタインマイヤー大統領は10月27日、中国安徽省合肥市に到着し、5日間の公式訪問を開始した。ドイツ大統領の訪中は2018年以来約8年ぶり。28日に北京へ移動し、30日に習近平国家主席、李強首相、趙楽際・全国人民代表大会常務委員長と相次いで会談する予定だ。中国との経済関係のほか、ウクライナ戦争を含む国際情勢が協議の焦点となる。

シュタインマイヤー氏は27日、清朝末期の政治家、李鴻章の旧居を訪れたほか、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の中国研究開発拠点を視察した。

VWは合肥市に中国市場向けの技術開発拠点を設けている。ドイツ大統領が訪中日程の最初に同拠点を訪れたことは、中国市場がドイツの自動車産業にとって引き続き重要な位置を占めていることを示している。

経済関係の改善と公平な競争条件を協議

ドイツの国際放送局ドイチェ・ヴェレ(DW)によると、今回の訪問は、中国との経済関係が複雑化する中で実施された。

ドイツ企業にとって中国は重要な販売・生産市場である一方、中国企業との競争が激しくなり、貿易条件や市場アクセスをめぐる問題も生じている。

シュタインマイヤー氏は訪問を通じて、公平な経済・貿易関係を働きかける考えだ。

ドイツ大統領府は、両国の多面的で複雑な関係と、それに伴う課題を今回の訪問の中心的なテーマに位置付けている。

ウクライナ戦争も議題に

DWは、シュタインマイヤー氏が中国のロシアに対する姿勢や、ウクライナ戦争の終結に向けた中国の役割についても問題提起する可能性があると伝えた。

ドイツ側には、中国がロシアに働きかけ、和平交渉の進展に貢献することを求める考えがある。ただし、30日の首脳会談で具体的にどのような提案が行われるかは明らかになっていない。

シュタインマイヤー氏は29日、北京大学で演説する予定だ。中国が国際社会で担う責任について発言する可能性も指摘されている。

中国側は関係安定化に期待

中国外務省の毛寧報道官は23日の記者会見で、シュタインマイヤー氏を中国の古くからの友人と位置付け、訪問を通じて相互信頼と協力を深めたいとの考えを示した。

毛氏は、中国とドイツが世界第2位、第3位の経済大国であることに触れ、両国の包括的な戦略的パートナーシップの安定的な発展は双方の利益にかなうと説明した。

シュタインマイヤー氏は2018年にも大統領として中国を公式訪問したほか、外相在任中にも複数回訪中している。

今回の訪問では、安徽省での企業・文化施設の視察を経て北京に移動し、中国指導部との会談を行う。訪問は31日までの予定だ。

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