子ども向け3Dペンにやけどの危険 上海の試験、低温型でも約100度

 

 上海市消費者権益保護委員会がオンライン販売の、絵を立体的に描ける3Dペン20製品を比較試験したところ、「低温型」でもペン先が約100度に達する製品が確認された。高温型では210度を記録した製品もあり、同委員会は子どもの使用時に保護者が付き添い、換気や使用時間に注意するよう呼びかけている。中国中央テレビ(CCTV)が10月11日、試験内容や販売実態を詳報した。

 対象は低温型15製品、高温型5製品で、いずれもオンラインで購入した。試験結果は8月26日付の新民晩報でも紹介されている。

 3Dペンは内部で溶かした樹脂を先端から押し出す仕組みだ。低温型には約60度で溶けるポリカプロラクトン(PCL)、高温型にはポリ乳酸(PLA)やABS樹脂などが使われる。CCTVの調査では、高温型にも「学生・子ども向け」と表示する販売例があった。

「低温」の表示だけでは安全を判断できず

 検査担当者によると、試験で適用した電動玩具の安全基準では、プラスチック製ペン先の許容温度上昇は55度だった。室温23度なら上限は78度となるが、一部の低温型は約100度に達した。自動休止機能がない製品や、休止までの時間が長く、熱が蓄積する製品も確認された。置いた机の損傷や、再び握った際のやけどにつながる恐れがある。

 樹脂から放出される総揮発性有機化合物(TVOC)なども調べた。室温条件では大半が新しい玩具安全国家標準の要求を満たしたが、ごく一部は限度を超えた。この化学試験は11月1日施行予定の新基準を参照しており、現行基準への違反を一律に示すものではない。

 同委員会は家庭での使用ではABS樹脂をできるだけ避け、同じブランドの純正材料を選ぶよう勧めた。使用は換気のよい場所で1回30分以内とし、異臭がしたら直ちに電源を切る。ペン先を皮膚や衣服に触れさせず、使用後は電源を切って十分に冷ましてから収納するよう求めている。

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(2026年10月15日)

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