華為技術(ファーウェイ)と江淮汽車が共同展開する高級車ブランド「尊界」のV800で、急制動試験中に3台のブレーキペダル支持部が破損した問題を巡り、尊界側は10月13日、第三者検査で業界基準に適合したとする結果を公表した。一方、試験担当者は、検査の荷重の加え方が実車の急制動と異なると指摘した。尊界は支持部の設計を改良し、11月から無償改修を順次実施する予定だ。
急制動試験で3台とも破損
自動車情報サイト「懂車帝」が10月8日に公開した動画によると、閉鎖された試験場で時速100キロから停止する試験を繰り返したところ、生産時期の異なる3台で支持部が破損した。破断位置や形状はほぼ一致していた。
米国のブレーキ専門媒体「The BRAKE Report」によると、最初の2台は走行距離の少ない車両で、追加購入した新車でも2回目の制動時に破損した。ペダルによる通常の制動ができなくなり、Pボタンを使う緊急制動機能で停止したという。
検査結果と実車試験で条件に違い
尊界側が公表した説明では、第三者検査は10月11日に実施した。1500ニュートンの力を加えた際の変位量は平均2.61ミリで、業界基準の5ミリ以下を満たした。毎分20ミリの速度で荷重を加え、3000ニュートンまで引き上げる追加検査でも、対象の14組に亀裂や損傷は見られなかった。
一方、懂車帝の試験担当者は、ゆっくり荷重を加える検査と瞬間的に強く踏み込む急制動では条件が異なるとして、量産車を使った走行試験での確認を求めた。
中央社によると、中国汽車工程研究院検査センターは江淮汽車への検査報告書の発行を確認した。ただ、担当者は報告の対象が企業の提出した試料や試験車に限られ、その後の量産品全体を保証するものではないと説明した。
11月から無償改修を予定
尊界側は、通常の使用で同様の故障は確認されていないと説明する一方、支持部の設計を改良する方針を示した。顧客窓口によると、10月末までに改良案を確定し、11月から順次対応する予定で、引き渡し済み車両も無償改修の対象となる。顧客窓口は、この対応についてリコールではないとしている。
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