中国広東省広州市番禺区の広州大学城にある商業施設付近で9月14日夕、男が刃物で人を襲い、複数人が負傷した。広州市公安局番禺分局は同日、容疑者の李某(35)を拘束したと発表した。負傷者はいずれも病院で治療を受け、命に別条はないという。警察が被害者数や動機、詳しい経緯を調べている。
事件が起きたのは14日午後5時20分ごろ。広州の緊急通報「110」に、番禺区小谷囲街の火鍋店前で男が刃物を使って人を傷つけているとの通報が入った。警察官が現場に急行し、負傷者を病院に搬送するとともに李容疑者を拘束した。
番禺警察は同日午後8時ごろ、事件の概要を発表した。ただ、負傷者の具体的な人数や年齢、性別、容疑者と被害者の関係、使用された刃物の種類、犯行動機は明らかにしていない。李容疑者の氏名も姓だけの発表となっている。事件は引き続き捜査中だ。
現場は広州大学城の商業施設周辺
香港メディアの香港01や明報などは、現場を広州大学城の商業施設「GOGO新天地」周辺と報じた。GOGO新天地は大学城中心部に位置し、周辺には複数の大学が集まっている。警察発表は現場を「小谷囲街の火鍋店前」としており、施設名までは公表していない。
明報はインターネット上に出回った現場写真から、少なくとも3人が異なる場所で負傷していたと伝えた。香港01も、複数の負傷者が写った写真が投稿されたと報道している。ただし、これらの画像から全被害者数を確定することはできず、警察も具体的な人数を発表していない。
「無差別襲撃」は警察未確認
香港メディアや台湾の一部報道は、男が通行人を無差別に襲った可能性があると伝えている。インターネット上では、負傷者の顔などを狙ったとの目撃情報や、複数の実行犯がいたとの情報も流れた。
一方、番禺警察の発表は李容疑者1人を拘束したとしており、無差別に人を襲ったかどうかや、共犯者の存在には言及していない。このため、現段階では「無差別襲撃」や複数犯との情報は警察によって確認されていない。香港01も、こうした内容をネット上の情報として区別して報じている。
中国各地で刃物や車両による襲撃相次ぐ
中国では、不特定多数が集まる商業施設や学校周辺、駅などで、刃物や車両を使った無差別襲撃事件がしばしば起きている。
2024年9月には上海市松江区のスーパーで男が刃物を使って買い物客らを襲い、3人が死亡、15人が負傷した。同年11月には広東省珠海市のスポーツ施設で車が群衆に突っ込み、35人が死亡、43人が負傷した。2026年5月には上海市浦東新区の日本料理店で、日本人2人を含む3人が刃物で襲われた。
広州市内でも2025年5月、広州南駅で35歳の男が果物ナイフを使って通行人1人を刺す事件が起きた。被害者は病院に搬送され、命に別条はなかった。また、2025年9月には広州市内で乗用車が歩行者らを相次いではね、6人が負傷した。
ただし、事件ごとに動機や被害者との関係は異なる。今回の番禺区の事件についても、容疑者が不特定の通行人を狙ったと警察が認定したわけではなく、過去の事件との直接的な関連も確認されていない。
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出典
- 广州番禺公安发布警情通报
- 傳廣州大學城GOGO新天地有人持刀隨機傷人多人浴血 警拘35歲男
- 廣州大學城多人中刀受傷 一人被捕
- 廣州番禺持刀案|35歲男無差別襲擊致多人傷 老婦臉部插刀血流如注
- 中国で相次ぐ無差別殺傷事件 車両暴走と刃物襲撃の実態
- 広州南駅で通行人刺されけが 35歳男を拘束
- 広州で車暴走、歩行者ら6人負傷 「無差別襲撃」の指摘も
