NYT元北京記者、中国で居留許可取り消し 医療・学術分野でも取材困難に

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の元北京特派員、王月眉(Vivian Wang)氏が、中国で医療や学術、経済、雇用などの取材が近年難しくなっているとの認識を示した。王氏は2月1日、北京首都国際空港から韓国・ソウルへ出張する際、中国外務省が居留許可を取り消したと出入国管理当局から告げられ、その後中国に戻れなくなった。

王氏は8月28日に公開された、中国問題を扱う中国語ポッドキャスト番組「不明白播客」で、新型コロナ流行初期には武漢の医療関係者への取材が可能だったが、現在は公的医療機関の職員への取材がほぼ不可能になったと説明した。大学教授ら専門家への取材も難しくなり、政治や安全保障だけでなく、経済、雇用、「内巻」と呼ばれる過度な競争なども取材しにくいテーマになっているという。

駐華外国記者協会(FCCC)が7月に公表した調査でも、回答者の94%が中国の取材環境について、国際的な基準を通常またはほぼ全く満たしていないと回答した。約3分の2が警察や政府当局から取材を妨害された経験があると答えた。

一方、中国外務省の林剣報道官は6月1日、王氏には取材対象や取材目的を偽った記録があり、外国記者の取材に関する規定に違反したため、居留許可を取り消したと説明した。具体的にどの取材が問題だったかは明らかにしていない。

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(2026年9月1日)
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