中国・遼寧省鞍山市で100人超が集団暴走 240人体制で103人拘束、違法改造車61台押収

 中国遼寧省鞍山市で2026年7月30日夜から31日未明にかけて、100人を超える若者が違法改造したオートバイや乗用車で集団暴走(「炸街」)を行い、道路を占拠して危険運転を繰り返した。鞍山市公安局は31日未明、交通警察や特殊警察など計240人を動員して現場を全面封鎖し、一斉摘発を実施。違法行為の疑いで103人を拘束し、オートバイや乗用車61台を押収した。人民日報や新京報など中国メディアが8月2日に報じた。

鞍山で数日間にわたり集団暴走を繰り返す

 事件は市政府近くの勝利広場や市政府ロータリー周辺で発生した。若者らは数日前から深夜になると違法改造車を持ち寄り、爆音を響かせながら高速走行やドリフト走行、バイクの前輪を浮かせるウイリー走行などの危険運転を繰り返していた。

 31日未明には行動がさらに過激化し、市政府前広場を「サーキット」のように使用。タイヤと路面の摩擦で白煙や火花を上げながら走行し、現場には数百人の見物人が集まった。多くの人がスマートフォンで撮影したり歓声を上げたりしたため、道路は一時完全に封鎖され、交通秩序が著しく乱された。

仮面姿で玩具のサブマシンガンを持ち騒ぎをあおる

 一部の参加者は仮面を着用し、玩具のサブマシンガンを持って乗用車のサンルーフから上半身を乗り出し、沿道の見物人へ向かって叫びながら騒ぎをあおった。上半身裸でサンルーフから身を乗り出す者も確認され、現場の映像は交流サイト(SNS)で急速に拡散された。

 警察によると、このグループは以前から勝利広場周辺で集団暴走を繰り返していたほか、現場に駆け付けた警察官に中指を立てたり、強いライトをパトカーへ照射したりするなど挑発行為も行っていたという。

公安が240人体制で包囲、一斉摘発

 公安当局は事前にグループの集合時間や走行ルート、活動パターンを把握しており、31日未明に交通警察や特殊警察など計240人を投入。勝利広場周辺の主要道路を全面封鎖し、包囲作戦を実施した。

 摘発では違法行為の疑いで103人を拘束し、オートバイや乗用車61台を押収した。鞍山市公安局は、夜間に集団で暴走行為を繰り返していた違法グループの摘発に成功したと発表。関係者全員を警察へ連行し、詳しい事情を調べている。

摘発された全員が青少年 一部は無免許

 公安当局によると、摘発された103人は全員が青少年で、多くが未成年者だった。一部は18歳未満で、運転免許を取得していない者も含まれていた。使用されていた車両の多くは違法改造され、ナンバープレートを装着せずに公道を走行していたという。

 交通管理部門は、違法改造車や組み立て車両の使用、危険運転罪に該当する行為が確認された場合には刑事責任を追及すると説明した。また、今後も違法改造車や集団暴走に対する常態的な取り締まりを継続し、「露頭就打(芽を出した段階で直ちに取り締まる)」との方針で、違法改造業者への取り締まりも強化するとしている。

 事件は中国のSNS「微博」の検索ランキング上位となり、「捕まえて教育すべきだ」「爆音による迷惑行為への取り締まりは当然だ」と警察の対応を支持する意見が寄せられた一方、「放っておけばアメリカのストリートレース文化のようになる」といった声も投稿された。


出典

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(2026年8月3日)

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